ベテランが意地を見せ続けている。巨人の小林誠司捕手(34)が20日のロッテ戦(東京ドーム)に5回の守備から途中出場し、菅野智之投手(34)との〝スガコババッテリー〟を久々に結成。好リードで右腕を導いた。

 前日の同カードで1点を追う9回一死三塁から代打で登場し、値千金の同点適時打を放つなど打撃で存在感を発揮した小林は、この日は守備で猛アピール。2番手で登板した菅野に変化球を多めに織り交ぜさせる好リードで、4イニングを無安打と完璧な投球内容へと導いた。

 これには阿部監督も「久しぶりに(小林)誠司を組んだけど、すごくいい内容だった」と両者を絶賛。球数も47球と省エネ投球でまとめ上げることに成功した菅野も「誠司も(試合前に)テンポよく行こうっていうふうに言ってましたし。球数少なく長いイニング投げることが先発ピッチャーとして僕は1番評価すべきところだと思うので、そこはしっかりシーズンも継続してやっていけるようにします」と手応えを口にする。

 この日の好リードは小林のたゆまぬ努力が実った形でもあったようだ。小林は今年の春季キャンプを二軍で完走。一軍メンバーの菅野とはともに練習する機会は少なかったが「今年もブルペンの映像だったりとかをチームで支給されてるタブレットですごく見てくれてたみたいなんで。その都度キャンプ中でもいろいろ話してくれましたし、ここいいねとか、いろいろ気にかけてくれてる感じはあった」(菅野)と研究を怠ることはなかった。

 さらに、あるチーム関係者は「キャンプ中の最初のオフ前日もみんなが食事に出掛ける中、小林は宿舎にこもって出掛けなかったようです。おそらくデータのチェックなどを行っていたのでは」と陰の努力について明かす。

 ベテラン捕手にもかかわらず、チームのため、生き残りのために一時も手を抜くことがない小林。激しい一軍捕手陣の争いの中でも、その存在感は衰えることはなさそうだ。