驚異のコミュ力も大きな武器だ。巨人2年目の萩尾匡也外野手(23)がレギュラー奪取に燃えている。

「6番・右翼」で先発出場した12日のソフトバンク戦(鹿児島)では、一時逆転となる2ランを放つなど勝負強さを発揮。春季キャンプも一軍で完走した若武者に、阿部監督も「ナイスホームランだね。十分、結果も残しているし、頑張ってるね」とたたえた。

 一連の活躍の裏には大物たちの存在がある。昨年末には2022年のパ首位打者の日本ハム・松本剛に弟子入り。松本からは「何でもすごくまじめに取り組むいい子」とベタボメされるほどかわいがられた。師弟関係は継続されており、今でもLINEでこまめに連絡を取り合う仲で、いつでも優しく相談に乗ってくれるという。

 頼れる先輩は松本だけではない。年明けの単独自主トレで効果的な過ごし方に悩み、〝直電〟した相手は母校・慶大の大先輩で巨人元監督でもある高橋由伸氏だった。若手時代に単身で自主トレを行った高橋氏の経験や考え方は貴重な意見となり、ベテランの長野にも相談に乗ってもらったそうだ。

 名だたる大先輩たちに愛される理由はどこにあるのか。

「自分は年の離れた4兄弟の一番下だったので、『末っ子気質』なのか、昔から先輩方にかわいがっていただくことは多くて…(笑い)。本当にありがたいです」(萩尾)

 長姉は長野と同じ39歳で、年の差は16。最も年齢が近い兄とも8歳差で、こうした環境で育ったことがさまざまな世代からかわいがられる要因になったようだ。

 持ち前の明るいキャラクターで多くの助言を授かった萩尾は、今季の結果で恩返ししていく。