勝ち逃げは許さない。女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドが、3月いっぱいでの退団が確実なジュリア(30)に「待った!」をかけた。

 9日の横浜大会で開幕した春の祭典「シンデレラ・トーナメント」1回戦で弓月を下し、勢いに乗る黒虎は「ちょっと調子に乗っておこうかな~」と切り出すや、怨敵に視線を向けた。

「SLK(キッド)はジュリアに1勝もできてないんだよ。まだやり返せてない状態なのに、退団するとか報道されているのを見て『オイオイ、ちょっと待て!』ってなったよ。私とやってたころのジュリアとは差があるのはわかるけど、やっぱやり返したいよね。だって、マスクにハサミも入れられているんだから」

 ジュリアとはこれまでシングルで4戦し、全敗している。忘れもしないのが、2021年2月13日後楽園大会だ。当時のワンダー王者ジュリアに挑戦したが、試合に敗れた挙げ句、マスクをはがされる屈辱を味わわされた。

 この恨みを晴らす、唯一の方法が残っているという。妙案が浮かんだ時だけに見せる不敵な笑みを浮かべた黒虎は「ジュリアも『このベルトと一緒に』って言ってるから、防衛する気満々でしょ? そのベルトは今後、どこに行っちゃうのかわからないけどさあ、あの紫のベルトってシンプルにかわいいよね。大江戸隊のSLKにピッタリだなって、私の嗅覚が刺激されるよ。フフフ」と口にした。

 当初はトーナメント優勝者の特権を生かし、安納サオリが持つワンダー王座への再挑戦をもくろんでいたが、ここにきて、ジュリアが持つ新日本プロレスのSTRONG女子王座への挑戦も視野に入れたようだ。

 ただし、ジュリアは10日後楽園大会でステファニー・バッケル(CMLL)とのV10戦が組まれており、同日にキッドはトーナメント2回戦で天敵の鈴季すずと激突する。

「すずにも1回も勝ててないから、まず私はここを勝たないと。ジュリア、お前もしっかり防衛しろよ!」。欲深き黒虎は、まずはトーナメントに集中した。