大阪・中央区のビルで今年2月、中学生3人から脅された滋賀県の男子大学生(22)が逃げた際に屋上から転落死した事件で、大阪府警は7日までに、強盗致死容疑で大阪府内に住む女子中学生(14)と男子中学生(15)を逮捕した。刑事責任が問われない「触法少年」だった当時13歳の男子中学生については児童相談所に通告した。

 逮捕容疑は2月12日、建物に大学生を呼び出し、カネを奪うために脅迫。逃げた大学生を転落死させた疑い。大学生は2月に女子中学生とSNSで知り合った。事件直前、中学生3人は現場近くのコンビニで集合しており、カネを奪うための打ち合わせをしていた可能性がある。府警は美人局とみている。

 元警察関係者は「女子中学生は過去に同様の手口を使っていたことをほのめかしているそうなので、美人局に慣れていたようです。中学生だからホテルには入れないので、ビルに入ったのかもしれません。大学生は事件にしたくないから逃げの一手だったのでしょう。やり取りしたSNSの内容次第では、実際に会っているので淫行の未遂です。逃げずに戦った場合、暴行や傷害の罪にもなりえます。中学生側は、被害者が警察に行けないと踏んで脅したと思われます」と指摘する。

 中学生だけで美人局とは驚きだが、スマホ一つあれば法律の知識も犯罪の手口も入手できる。

 過去には京都市で、女子中学生、女子高生と通話アプリで知り合った男子大学生を少女に加え無職少年らが脅して現金を奪い取った事件があった。熊本県では、少女2人とマッチングアプリで知り合った男性会社員を、少女それぞれと交際していた男子高校生と無職少年が恐喝した事件もあった。

 警察庁によれば、2022年の禁止誘引(18歳未満の者を異性交際の相手方となるように誘う書き込みなど)は89件で、うち児童による誘引は38件で、年々増加傾向におある。美人局とは限らないが、少年少女側からのアプローチ増は、やはりスマホによるのだろう。