新体制に手応えを感じている。ソフトバンクの孫正義オーナー(66)が、新生ホークスに4年ぶりのリーグV奪回を厳命した。7日に東京都内の本社で行われた激励会。西武からFA加入した山川ら新戦力への期待感をにじませつつ、今春の対外試合8連勝中と好調なチームに、鷹の総帥は笑顔が絶えなかった。
壇上でのあいさつでは「オープン戦とはいえ、相手も真剣にやっている中で8戦0敗。いいじゃないですか! ワクワクしますよ」と負けなしで参じたチームをたたえた。その上で、大きな期待を込めて命じたのは当然のごとく覇権奪回だった。「やっぱり、勝負事は勝たなきゃいけない。優勝ですよね。この2文字がホークスファンみんなの思い」。3連覇中の王者・オリックス打倒を掲げてまい進するチームに今一度、熱を込めて悲願成就を求めた。
直接的に思いをぶつけられる小久保監督の就任を喜んでいる。「哲学的な話を打てば響くような形で語られる。それ自体も本当にうれしい限り」。評価しているのは、ミスターホークスと呼ばれた現役時代の輝かしい実績だけではない。日々「リーダー論」を勉強し、アップデートを欠かさない指揮官の生き方や研究熱心な姿を知っているからこその期待感がある。
総帥と新指揮官は、1月に続いて今年2回目の対面。言葉を直接交わすからこそ感じるシンパシーがある。小久保監督は「リーダーは『熱量』だと(孫オーナーの)横にいて常に感じる。現場のトップである私の熱量がチームをいい方向に導くんだと。その熱量を持った上で指揮にあたりたい」と改めて所信表明。孫オーナーもまた「スポーツもこれからは科学とそれをバックアップするAIのインテリジェンス。このメカトロニクスとインテリジェンスの2つがスポーツの近代化を促してくれる。それを積極的に使おうという姿勢が僕はうれしい」と、指揮官の柔軟性に感銘を受けている。
古くさいものと古きよきものの融合――。王イズムの継承を掲げ、最先端テクノロジーを取り入れた指導を先導する小久保ホークスにあって、対外試合の戦績同様に物事がうまく前に進んでいることを証明する再会だった。












