阪神・岡田彰布監督(66)の〝雨らみ節〟が止まらない。
予定されていた5日の楽天戦(甲子園)は悪天候のため中止に。午前9時半すぎに室内練習場に姿を見せた指揮官は、顔を合わせるなり「おお、オマエ…。(雨天中止は)10時発表や。ホンマにもう…」とさっそくのトホホ顔だ。「そらもうシーズン中の試合が雨で流れるより、今の時期の中止の方が痛いに決まっとるやんか。ピッチャーの調整ができんもんなあ」と思うようにならない空模様をいつまでもボヤき続けた。
27個のアウトと143試合をもぎ取るために、緻密な逆算と準備を怠らない岡田監督だからこそ、自身の力ではコントロールできないお天道さまだけは悩みの種。2月の春季沖縄キャンプ中も予定していたメニューをキチンと消化するため、天気予報のチェックを欠かすことはなかった。
この日、登板予定だったのが「大雨降太郎」の異名をとるチーム最強の雨男・大竹耕太郎投手(28)。岡田監督も背番号49の姿を見るや「大竹なあ…。アイツはホンマにもう…。青柳(の雨男パワー)を全部吸い取っていったわ」と苦笑いを浮かべる。
実績十分の先発投手6枚を手元にそろえる岡田阪神だが、ローテの柱である大竹や西勇は調整遅れが響いたこともあり、3月第2週に突入した今も対外試合で一度も登板できていない。指揮官も「しゃあない。まずは先発優先や。リリーフ陣には出番をやれないけどな」。6日に予定されている楽天戦(甲子園)と春季教育リーグ・ソフトバンク戦(鳴尾浜)の2試合を使って大竹、伊藤将、村上、西勇の4投手を起用する考えだ。
虎加入1年目の昨季12勝を挙げ、リーグ制覇の原動力として大活躍した大竹だが、困ったことに雨男としての才能も同時に開花。本人も当初は「キャラが立ったほうがおいしい」とまんざらでもない表情を見せていたが、結果的にいくつもの登板機会を雨で流してしまったことで、規定投球回数には12イニング足りず…。シーズン最終盤まで獲得の可能性を残していた最高勝率のタイトルも、必要条件となる13勝のラインに届かず無冠に終わってしまった。
球団史上初となる連覇に向けて、チームの柱となる先発投手陣の奮起は必要不可欠。「もう雨はアカンで」と言い残し、岡田監督は球場を後にした。












