しぶとく、相手が嫌がることを束になってやっていく。今季、ソフトバンク攻撃陣のテーマに「三振率40%以内」という明確な数値目標が加わった。

 小久保裕紀監督(52)は、その狙いを「2ストライク後のアプローチです。〝追い込まれてからも何とかする〟というね。好球必打、真ん中ハートゾーンをしっかり打つということと、ストレートを打ち返すこと」と説明。端的に「2ストライクアプローチ」をより意識しつつ、その実践意欲をかき立てる取り組みと言える。

 チーム全体で「2ストライク後」の粘り強さを求めるのは、シンプルにボールを前に飛ばして〝事を起こす〟ため。三振では何も生まれない。凡打なら相手のミスでチャンスが生まれるかもしれない。小久保監督は「2ストライクアプローチという言葉じゃなくて、三振率を減らすということです」とも付け加えた。

 より泥臭く、しぶとく三振では終わらせない意識づけ。積み重ねが僅少差の戦いを制するポイントにもなり得るだけに「チームのルール」として春の始動とともにナインに徹底を求めた。

 選手らチーム内の反応も上々だ。川瀬は「具体的な数値で示されるのは分かりやすいし、実践しやすいと思います」と歓迎。「2ストライク後の三振率40%以内」という数字は、個々の意識づけで達成可能な数値目標になっているという。

 新たに山川、ウォーカーを迎えた重量打線にあって統一ルールが根づけば、相手にとってはさらに脅威となるはずだ。