新日本プロレス24日札幌大会でIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)に挑戦するSANADA(36)が、秘める胸中を明かした。1月4日東京ドーム大会のダイレクトリマッチという流れを受け敗者「NEW JAPAN CUP」(3月7日、後楽園で開幕)エントリー禁止などを提案した内藤に対し、SANADAは猛反論。寡黙な挑戦者の主張とは――。

 決戦を2日後に控えた22日、SANADAは公開調印式で内藤と対峙。「王者だったころ、自分よりキャリアが浅い選手としかタイトルマッチをしてこなかったんですけど、ベテランの選手ともタイトルマッチをやりたい」とベルト奪回を誓った。

 決して口数が多くない挑戦者は、かねて内藤から〝発信力不足〟を指摘されている。それでもSANADAは「盛り上げるためには必要かもしれないですけど、発信したくない時に無理に盛り上げようと思ってそれやるとウソになるんですよね。そこを向こうのペースに乗らないようにやらせてもらってましたね」とあくまでマイペースだ。

 もちろん決して何も考えていないわけではない。シリーズ中には内藤が、仮に札幌決戦の敗者がNJCに優勝した場合は最高峰王座戦が3戦連続の同一カードになる可能性を指摘。敗者NJCエントリー禁止マッチへの変更を提案された。

 これに対しSANADAは「確かに同じカード見せられるのは嫌でしょうね。でも、それが実力通りなんだったら問題ないんじゃないですか?」と反論。「例えばWBCの決勝戦が次も日本対アメリカになっても、それでつまらないとはならないですよね。NJCは『春の最強戦士決定トーナメント』だし、いま最強を争ってる人間が出なかったらウソになっちゃうんじゃないですか? だから内藤さんには、負けてもちゃんとNJCには出て、盛り上げてもらいたいですね」と出場を厳命した。

 札幌決戦ではかつて「ライバル」と評されたオカダ・カズチカがラストマッチを行う。1月に退団し米国マット進出が確実視されているオカダに対し「個人のことですからね…まあおカネでしょうね。日本人っておカネのこと隠したがるけど、プロなんだからおカネを追い求めるのは当然。もちろん新日本でやり切った感もあるでしょうし」と分析。その上で「実現するか分からないですけど、距離ができてから何年後にまたシングルマッチする可能性もゼロじゃないし、それが面白くなればいいのかなと。去る者は追わずですし、安心して出ていける試合を見せられればそれでいいかなと」と決意表明した。

 リスクは百も承知のダイレクトリマッチ。ベルトを奪回し、「新しい景色」の続きを見せる。