全日本プロレスの安齊勇馬(24)が、中大レスリングの先輩超えを誓った。
王道マットのタッグ戦線が混沌としている。斉藤レイが右肩関節脱臼により負傷離脱となり、斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)が世界タッグ王座を返上。空位のベルトを3チームが争うことになった。23日の岡山大会では安齊&本田竜輝と諏訪魔&鈴木秀樹が激突し、その勝者チームが25日京都大会の「王座決定戦」で宮原健斗&青柳優馬と対戦する。
1月27日八王子大会で同王座取りに失敗したばかりの安齊は「普通は順番待ちみたいな感じになるけど、全員に平等にチャンスが転がってきた。ここで何も声を出さないと、せっかく『時代を変えよう』と2人で意気込んでやっているのがウソになるなって。だったら今の実力とか関係なく、少しでもチャンスがあるならと声を上げました」と決意を明かした。
ただし、ベルト取りには〝2つの関門〟を突破する必要がある。最初の壁となる諏訪魔&鈴木は14日の会見でも相変わらず「バカバカ論争」を繰り広げ、仲がいいのか悪いのかもよくわからない。さらに宮原&優馬のビジネスタッグも意味不明だ。同会見では宮原がバレンタインのチョコを優馬にプレゼントし、2人の愛を確認していた。
安齊は「おっさん2人が『バカバカ』言い合って、その隣はバレンタインに乗っかって、チョコを渡したから愛があるんだよって…。そこにビジネスの愛しかないなって感じましたね。愛ってそういうもんじゃないじゃないですか。一番若い24歳の僕たちが真面目に会見をやるって、恥ずかしくないのかなって思いますね」と2チームに疑問を投げかける。
特に中大レスリング部の先輩・諏訪魔には思うところがある。「僕をスカウトしてくれた諏訪魔さんと意味のある試合ができるにもかかわらず、その前でバカバカ言って…。何を見せられているのかなっていうのはありますね」と悲しそうな表情を浮かべた。
その一方で、より初戴冠への気持ちを強くしたのは事実。「今、3チーム平等にベルトを巻くチャンスがあるじゃないですか。ベルトを持った姿を想像したとして、僕らはキャリア的には劣るけど、一番真っすぐにベルトを考えている。他の2組はベルトを取ってもバカバカ言い合うし、ビジネスの愛を語るだろうし。だったら僕らが取って、斉ブラ(斉藤ブラザーズ)の復帰を待ちたい」と語気を強めた。
くしくも中大レスリング部のもう一人の大先輩である故ジャンボ鶴田さんは、1975年2月5日に故ジャイアント馬場さんとのコンビで世界タッグの前身であるインターナショナルタッグを奪取。73年3月24日のデビューから、1年10か月での初戴冠だった。
2022年9月18日にデビューした安齊が世界タッグを奪取すれば、1年5か月での初戴冠になる。この事実を知るや「僕が諏訪魔さんに勝ってビジネスタッグにも勝てば、中大の先輩2人を同時に超えるということですね。僕が今回のチャンスでベルトを巻いて諏訪魔さん、ジャンボ鶴田さんを超える逸材なんだとなれば、少しは明るいニュースになると思う。余計に燃えます。このチャンスを逃すわけにはいかないです」。
昨年末から暗い話題が続く王道マットに、光明をもたらす。













