立ち技格闘技「K―1」のカルロス菊田プロデューサーが、シンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」を率いるチャトリ・シットヨートンCEOを痛烈な言葉で批判した。

 ことの発端はONEが1月28日に有明アリーナで開催した3回目の日本大会だった。菊田プロデューサーによれば大会直前にONEから「王者級の2選手を貸してほしい」との連絡があった。これを受ける代わりに「K―1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)に有力選手を派遣してほしいと返したあと、全く音沙汰がなくなったという。さらにその後、チャトリCEOは有明大会後の会見で「これから先、様々な選手と契約をすることになると思いますが、どこかと競争するということは今のところはないと思います。K―1の選手を呼ぶということはないと思います」と話すなど、交渉そのものを否定するような言葉を口にしていた。なお、大会後もONEからは何の連絡もないという。

 5日、都内で「K―1 WRLD MAX」のカード発表会見を行った菊田プロデューサーは「チャトリがいろいろ言ってて『会議もしていないし、メールも受け取っていない』とかいろいろ言っているので。ビジネスマナーが分かっていない…ばかりじゃなくて、ウソはつくなと。ビックリしています」と一部報道を引用しつつ厳しい表情を見せる。

 そして手元のメモを取り出すと「私が彼に最初にメールしたのは(昨年)8月23日の21時34分です」と、証言。有明大会前の〝会議〟についても「イベントの前にシンガポール在住の日本人マネージャーの方とONEのマッチメーカーのマット・ヒュームさんと電話会談しています。それがチャトリさんに伝わってないというのはありえない」と語気を強める。そして「もう1つ、彼は〝間に入った関係者がいる〟と言っていたが、その人もチャトリさんから返事がないと言っていた」と指摘した。

 その上で「〝伝わってない〟とか〝メールはない〟とか、どういういきさつか分からないが、彼はウソをついている。日本のことわざで『うそつきはドロボーの始まり』というのがある。ウソはダメですよ!!」と声を荒げる。
 
 それを踏まえて「日本文化が好きで精通しているという話を聞くけど、格闘技の仕事をしているなら武士道をちゃんと守ってほしい。武士道をもうちょっと勉強した方がいい。武士道の中心って名誉であり、その表裏として〝恥の文化〟があるんです。ウソをついたり、だましたり、逃げだしたり、言い訳したりというのは、日本では〝恥知らず〟と言われるので。軽べつされて武士として認められることはないです」と激しい言葉を並べた。

 最後に「これ以上、日本で恥の上塗りをしないように武士の情けとして、こういう忠告をさせてもらいました。もしチャンスがあってお会いすることがあれば、新渡戸稲造さんの武士道の英訳本『The Soul of Japan』をプレゼントしようかなと思っています」として締めくくるのだった。