モンスターの次は〝大橋4銃士〟だ。ボクシング・アマチュア9冠の藤木勇我(18=大橋)が10日、後楽園ホールでの59・9キロ契約6回戦でデビューし、WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級15位ウィラ・ミカム(28=タイ)に2ラウンド(R)2分5秒TKOで圧勝。所属ジムの大橋秀行会長(61)は、この興行に出場した藤木ら同ジムのホープを集めての東京ドーム興行開催の可能性を語った。

 大橋会長から「史上最高の逸材」と期待され、〝ザ・キング〟の異名を付けられた藤木は、いきなりメインイベントに抜てきされると、固いガードと鋭い強打で地域ランカーを一蹴。「必ず世界チャンピオンになります」と宣言し、「実力の半分も出していない」と振り返る大物ぶりも発揮した。

 この日は大橋ジムのポープであるアマチュア3冠でデビュー戦の片岡叶夢、叶夢の兄でプロ2戦目の雷斗、デビュー7連勝中の日本バンタム級3位・坂井優太の3人がそろってKO勝ち。若手中心の興行ながらもチケットが早々に完売しており、5月にスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)―中谷潤人(M・T)戦などが行われた東京ドーム興行を成功に導いた大橋会長は、「やっぱりドームの試合を見て、相乗効果みたいなものはあった。ボクシングのファンの期待の表れで、これだけ人が入ってきたと思う」と推測した。

 そして、藤木らが期待に応える戦いを見せたことで、「今日出た選手が全員絡めば、東京ドームも全然可能だと思う」と、再度の開催の可能性に言及。藤木も、東京ドームの井上戦を見て「(刺激は)めちゃくちゃ大きい」といい、「日本じゃなくて全世界が憧れる、まあ米国だったらラスベガス、日本だったらあの舞台だと思う。自分もあそこに立ちたいなっていうふうに見てました」と目を輝かせた。

 この4人以外にも大橋ジムには続々と逸材が集結。若き力が日本ボクシングの新時代を切り開くか。