神童が東京の中心で「ガチ」を叫んだ。

 ボクシングWBC世界バンタム級1位・那須川天心(27=帝拳)が9月27日にトヨタアリーナ東京で同級王者・井上拓真(30=帝拳)に挑戦することが23日、発表された。屋外の東京・新宿シネマシティ広場で開かれた公開形式会見では、那須川が「外でやる意味あります? すげえグダグダだし」などと進行に不満をぶちまけて、炎天下の聴衆を驚かせた。

 昨年11月の同級王座決定戦で拓真が判定勝ちして以来の再戦。拓真は井岡一翔(志成)を破って初防衛に成功し、那須川はフアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)との同級挑戦者決定戦を制してはい上がった。2人は世界有数の歓楽街である東京・歌舞伎町の〝トー横〟エリアの屋外に、BMW7シリーズから降り立って、映画スターさながらにブルーカーペットを歩いて並び立ったが、目を合わせることはなかった。

 那須川の発言は挑発的な言葉が目立った。再戦が決まった心境を問われると、「あんま緊張感ないですね。なめんじゃねえというか、顔じゃねえなと。前回と違った姿を必ず見せます」と返答。拓真の前戦を見た印象については「僕と戦った時より自信に満ちあふれていて、成長しているなと思った」と認めつつ、「(前回の対戦から)1年はたっていないと思うんですけど、まあ1年でこれだけ差が縮まるのかと、みんな言うと思うんですけど、誰だと思ってんだ? 俺は那須川天心だ!みたいな」と自身の成長に自信を示した。

 そして、公開会見が代表質問のみで終わると「これで会見終わり? 外でやった意味あります?」と司会者に質問。一般に公開されない報道陣の囲み取材があると聞くと「囲みって…。見てくれている人がいるわけですから。グダグダじゃないですか、マジで。ガチなんだからガチでやってくれと思います」と不満を爆発させた。それでも最後は「本当にいいもん見せます。絶対勝ちます。絶対KOします」と宣言してファンを喜ばせた。

 その囲み取材では、不満を述べた理由を説明。会見では対戦が発表された後、両選手の入場前にユーチューブの「ぶっちゃけチャンネル」に出演している元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏、元WBA世界ミドル級王者・竹原信二氏、元世界2階級制覇王者・畑山隆則氏のトークショーが挟まれたことなどから、「なんかぬるくないですか。何なんですか、試合発表して30分して俺らが出てきて会見。なんで発表しちゃうの? 全員プロ意識が足りないってのは常にありますね。生半可な気持ちで舞台を用意されても困る」と語気を強めた。

 さらには拓真の発言に対しても「対戦相手もそうですし。なんか、『返り討ちにします。応援お願いします』、何だよそれって」と指摘した。怒りはリング上でも爆発するか?