〝大先輩〟を超える――。競泳男子日本代表の柳川大樹(21=イトマン港北)が本紙の単独インタビューに応じ、次世代の背泳ぎ界を担う覚悟をにじませた。2023年世界選手権の200メートル背泳ぎで8位入賞を果たすなど、近年急成長中のホープ。入江陵介(34=イトマン東進)の後継者として期待されるスイマーだ。
世界選手権では貴重な学びを得た。準決勝では自己ベストの1分57秒23をマークして決勝進出。決勝では目標とする1分56秒台に届かなかったものの、8位入賞を果たした。
柳川 今までで一番うまく試合に向けて調整できたのが大きい。(200メートル背泳ぎは)前半のスピードが海外の選手と比べて遅いので、焦りがちになるところを自分で抑えて調整できた点がいい結果につながったと思う。
日本の背泳ぎ界といえば、真っ先に頭に浮かぶのが入江だろう。柳川も小さいころから何度も入江の泳ぎを目に焼き付けてきた。遠かった背中が近づいてきたことで、勝利への意識も自然と強くなった。
柳川 3月のパリ五輪選考会に入江さんが200メートルに出るかはわからないが、100メートルの方には絶対出てくると思う。そこで自分が勝って、バトンを受け継いで走り続けたい。小さいころからの記憶があるので、自分が一緒に泳ぐという実感はないけど、最近の練習では本当に勝つイメージができている。
初めての世界選手権決勝は、不完全燃焼に終わった。予選、準決勝、決勝と3本泳ぐことの難しさを実感したからこそ、パリ五輪では決勝でのベストパフォーマンスが目標だ。
柳川 勝負強く、大舞台でも本当に動じないようなメンタルの強さがテレビからでも伝わる選手になりたい。大事なところで勝ち切るには勝負強さを持っていないとダメ。入江さんの競技生活は、もう長くないと思うので、それまでに入江さんと一緒に泳いで絶対勝ちたい。
現所属先で練習を始めたのは22年12月から。「新しい環境で泳ぎ始めて、ようやく慣れてきたところなので、ここからもう一段階レベルを上げていきたい」と大舞台を見据えた。
☆やながわ・だいき 2002年5月28日生まれ。神奈川県出身。小中高と各年代の大会で全国優勝を果たした。21年に明大へ進学。23年日本選手権200メートル背泳ぎで派遣標準記録を突破し、23年世界選手権代表に内定。世界選手権準決勝で自己ベストの1分57秒23をマーク。176センチ、73キロ。












