F1アルファタウリの角田裕毅(23)に浮上している親グループの王者レッドブルへの移籍に関して、専門家が昇格する資格はないと厳しい見解を示した。

 角田は昨季安定したパフォーマンスを見せ、最終戦のアブダビ・グランプリ(GP)では会心の走りで自身初の「ドライバー・オブ・ザ・デー」を獲得するなど大きく評価を高めた。

 レッドブルでは2番手ドライバーのセルジオ・ペレスへの逆風が強まっており、今季限りで契約満了となることも踏まえて、角田の昇格話が沸騰している。

 そうした中、欧州のモータースポーツ専門メディア「ザ・レース」のポッドキャスト番組に出演した専門家のスコット・ミッチェルマルム氏が、角田のレッドブル昇格の可能性について言及。「角田には、明らかにレッドブルが信頼していない何かがある」と持論を展開した。

 その〝何か〟について同氏はこう指摘。「おそらく彼らは、それに対処できるとは思っていないだろう。つまりそれは(レースの)能力というよりは精神的なものなのだ」とズバリ指摘した。

 角田を巡っては以前からレース中のスタッフとの無線による会話で「暴言を吐いたり悪口を言ったりしているのを何度も聞いた」と〝悪癖〟が指摘されている。こうした激しい気性は、常勝軍団のドライバーにふさわしくないとの見立てだ。

 また、米メディア「スポーツラッシュ」は同氏の発言を取り上げた上で別の理由も指摘。「経済的理由もあるかもしれない」として「日本人ドライバーがレッドブル(グループ)の4つのシートのうち少なくとも1つを確実に占有できるよう、懸命にプッシュしたのはホンダだった。だが2026年以降、レッドブルとホンダは袂を分かつことになる。これは、レッドブルが角田の希望に対応する義務がなくなることを意味する」とレッドブルとホンダの別離が角田の昇格を妨げる要因になると指摘した。

 3月の開幕を前に、角田の去就を巡る議論が熱を帯びている。