MLB公式サイトなど複数の米メディアは9日(日本時間10日)にポスティングシステムでのメジャー移籍を目指しているDeNAの今永昇太投手(30)がカブスと契約合意に達したと報じた。身体検査をクリアすれば正式発表され、12日(同13日)に入団会見を行う予定だ。

 今永を巡り、ジャイアンツやレッドソックス、エンゼルスなどが激しい争奪戦を繰り広げたが、交渉期限が米東部時間11日午後5時(同12日午前7時)に迫る中、最終的にカブスが制した。シカゴ・トリビューン紙など地元メディアは「カブスがついに動いた」「カブスがようやく大きな獲物を得ることに」などと好意的に報じた。今オフのカブスはともにドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)の獲得を最優先事項としてきたものの、連敗。契約したのはマイナー選手ばかりで、ようやく移籍市場で結果を出した。

 注目の契約内容は詳細が明らかになっていないが、かなり複雑のようだ。ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者は自身のX(旧ツイッター)に「2年3000万ドル(約43億7000万円)が保証され、選手と球団の両方に選択権(契約延長できる権利)がある」「金額が徐々に上がるエスカレーター式で最大8000万ドル(約116億円)に膨らむ」と投稿。また、「少なくとも1球団がカブスの2倍以上のオファーを出していた」と情報を発信した。

 元レッズGMで米スポーツサイト、アスレチックでMLBアナリストを務めているジム・ボーデン氏は自身のXで「2年3000万ドルが4年6000万ドル(約87億4000万円)になる可能性があり、複数のオプトアウトを使えば最大8000万ドルに達する」と解説した。

 昨季10勝を挙げた右腕ストローマンがFAになったカブスでは16勝をマークした勝ち頭の左腕スティールに次ぐ2番手として期待される今永。ニューヨーク・ポスト紙が「投げる哲学者」と紹介するなど注目度は高い。

 鈴木誠也外野手(29)と共闘して2016年以来のワールドシリーズ制覇を目指す。