世代交代の過渡期にチームの未来を担う若手が出てくるか。4年ぶりのV奪回を目指すソフトバンクで新指揮官・小久保裕紀監督(52)の育てながら勝つタクトに注目が集まっている。球団内からも「慕っている若手も多い。小久保チルドレンが出てきてくれれば」(球団関係者)と期待する声が出ている。
巨人とのトレードでウォーカー、西武からFAの山川の補強が完了。長年の課題だった右の強打者がチームに加わった。4年ぶりのV奪回に向けて戦力アップとなった。その一方で気掛かりなのが若手の伸び悩みだ。
以前は機能してきた〝補強と育成の両輪〟がハマっていない。補強により大物選手が入団すれば、若手選手が一軍で経験値を積んで飛躍のきっかけをつかむ機会は減ることになる。理想論でいえば、その壁を自力で越えて成長してほしいところだが、現在は逆に停滞してしまっている。
黄金期を担ってきた選手たちもチームの新陳代謝として、若手からの突き上げがないことを懸念しているのも事実だ。チーム最年長の和田も「それがないと、ホークスというチームは常に上で戦えない。若い選手が出てきて、自分たちと競争するようになっていかないといけないと思う。僕らは逆に若い選手より少しでも上にいかないと使ってもらえないから(切磋琢磨して)自分にとってもプラスになると思う」と口にしている。
現状の負のスパイラルを断ち切れるか。昨季まで二軍指揮官を務めた小久保監督は「ファームでどのぐらい数字を残したら(一軍で起用される)権利があるかという基準は必要かなと思う。ファームで首位打者でもチャンスがゼロではどこを目指せばいいのかとなる。評価の統一は大切かと思う」との持論も披露している。
2010年代の黄金期は若手だった現在の主力組が育ち、激しいチーム内の競争があった。新体制のもとで再び常勝の軌道への回帰を目指していく。












