来年は〝絶対女王〟の壁を打ち破る。富士山女子駅伝(富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場、7区間43・4キロ)が30日に行われ、拓大は2時間26分59秒で7位入賞。今後に向けて大きな手応えをつかんだレースとなった。

 6区終了時点で11位と入賞圏外だったものの、最終7区の新井沙希(2年)が区間賞の快走で7位にまで押し上げた。目標の「5位」に届かなかったとはいえ、エースの不破聖衣来(3年)を欠いた中で入賞を死守。五十嵐利治監督は「いい区間もあれば悪い区間もあったけど、入賞できたのはやっぱり力がついてきた証拠かなと思う」と一定の評価を下した。

 近年の大学女子駅伝界は、名城大が頂点の座を独占。今大会でも盤石の強さで6連覇を果たした。ただ、かねて拓大は来年の全日本大学女子駅伝での「日本一」を目標に掲げている。新井は「優勝を目指す中で結果を出さないと自信になるものがないが、今回の成績はいい意味で自信になる。優勝がもうちょっと明確に捉えられるようになるのでは」と収穫を口にした。

 日本一を見据える上で、エースの復活も大事なポイントとなる。仲間たちの活躍に不破は「やっぱり自分も出たいという思いは強い。卒業まで自分抜きにならないようにしたい」と刺激を受けた様子。その上で「自分の1年時の記録を踏まえて計算する中で(五十嵐監督から)優勝が見えると言ってもらっているが、1年の時は1年の時で、今は今なので、自分の力をつけ直す必要があるというのは自覚している」とさらなる進化を誓った。

 拓大にとって来年は勝負の1年。五十嵐監督は「日本一を狙える人材がいるし、長期的なプランで来年日本一を狙うというところでやってきている。来年に関しては(各区間で)ミスをなくしていくことが課題になる」ときっぱり。下剋上の準備は着々と進んでいるようだ。