ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者となった井上尚弥(30=大橋)が27日、2024年の展望を明かした。

 WBA&IBF王者だったマーロン・タパレス(31=フィリピン)に10ラウンドKO勝ちした快挙から一夜明け、会見を開いた。テレンス・クロフォード(36=米国)以来、史上2人目となる2階級での4団体統一を達成したが、今後もスーパーバンタム級にとどまる。〝モンスター〟は「一番強い井上尚弥を見せたいというのが、自分の中では強い。しっかりとスーパーバンタムで、やりきる体をつくりたい」とモチベーションは十分だ。

 来年5月ごろとみられる次戦の対戦相手には、WBC指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)が最有力で、WBA指名挑戦者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の名前も挙がっている。

 そうした中で、試合会場にも注目が集まる。浮上している東京ドーム開催が実現すれば、ボクシングでは1990年にマイク・タイソン(米国)がメインイベンターを務めて以来、約34年ぶりとなる。

 所属ジムの大橋秀行会長(58)は「次の試合は、より大きな会場も考えているし、サウジアラビアとかも。(東京ドームも)選択肢としてはあります」と、中東開催も視野に。井上も「最近は有明アリーナでの試合が続いている。会場が変われば新鮮で、気持ちが新たに変わっていく、大事なきっかけにもなる」と歓迎した。

 今年は7月のスティーブン・フルトン(米国)戦とタパレス戦で計2試合を戦った。ここ数年は、年間2試合が続いていたが、井上は「来年は、3試合やりたいと伝えている」ときっぱり。〝世界最強ボクサー〟がまい進し続ける。