偉大な兄との〝共通点〟は――。世界ランキング上位選手で争う女子のWTTファイナル初日(15日、愛知・名古屋金城ふ頭アリーナ)、シングルスの1回戦が行われ、同14位の張本美和(15=木下アカデミー)は同1位の孫穎莎(23=中国)に2―3で惜敗した。

 堂々たる戦いぶりで金星まであと一歩だった。2―2で迎えた最終第5ゲームは最初に3連続得点を奪って流れを引き寄せるも、孫がタイムアウトで小休止。最後は冷静さを取り戻した世界女王に押し切られた。張本は「悔しさが6で、手応えが4かな。最終ゲームであと一歩のところだったのは手応えを感じたが、逆にその勝ち切れなかったという部分では悔しさも残る」と顔をしかめた。

 この日は世界女王を相手に「簡単なミスを減らすことが一番」とシンプル思考で対等に渡り合った。その戦いぶりだけでなく、卓球関係者は「取材の受け答えが15歳とは思えないくらいしっかりしている。兄の智和選手と一緒で頭の回転が速いし、ご両親や周りが卓球だけでなく、そういう面もきっちり指導してきたたまものだと思う」と頭脳も高く評価する。思考力は競技において大きなプラス。さらなる飛躍につながりそうだ。