涙の裏にあった思いとは――。
世界ランキング上位選手で争う女子のWTTファイナル初日(15日、愛知・名古屋金城ふ頭アリーナ)、シングルスの1回戦が行われ、2023年世界選手権銅メダルの早田ひな(日本生命)は21年東京五輪金メダルの陳夢(中国)に2―3で惜敗。7度目の挑戦も白星を飾ることはできず、悔しさがあふれ出た。
女王の壁は厚かった。過去6度の対戦で一度も勝利のない難敵を相手に、第3ゲーム終了時点で2―1とリード。会場中が金星に期待を寄せたが、第4、第5ゲームは陳夢の反撃に遭った。第5ゲームは一時2点差まで迫るも、白星を引き寄せることはできなかった。早田は「応援してくださっているみなさんに結果で恩返しをしたかったが、それができなくて悔しかった。今日の負けを糧にここから三回りぐらい強くならないといけない」と顔をしかめた。
パリ五輪での金メダルを目指す上で、中国勢を倒すことは必須条件となる。残り1年を切ったことで「ここからがやっぱ厳しいんだなというのは、最近試合をしていてもすごく感じる」。紙一重の戦いを制する難しさ、重要性を誰よりも理解しているからこそ「一球の迷いが勝負を分けたポイントだったかなと思った。今日はラリーををやっている一球の差で点数を取られてしまった場面が何回もあった」と自らのパフォーマンスに満足する様子は全くない。
世界に早田の存在感を証明した2023年の戦いはこの日を持って終了。いよいよ2024年はパリ五輪イヤーとなる。「できるはずなのにできなかった悔しさと、できるって思っているからこそ、多分悔しいと思う。自分自身が今日の結果には納得してなかった涙なのかなと思う」。涙はさらなる進化を促す良薬。リベンジはパリの地で果たす。











