岸田文雄首相は8日に開かれた衆参予算委員会の集中審議で、自民党・安倍派の政治資金パーティー券裏金問題をめぐり野党側から厳しい追及を受けた。

 臨時国会の会期末が来週13日に迫る中、大荒れの状況だ。松野博一官房長官は集中審議で、1000万円を超えるキックバック(還流)があったとされる疑惑に関してこの日も説明の回避を続けた。

「適正に処理をしてきたと考えています」と答弁した松野氏は、立憲民主党の石橋通宏氏から裏金問題について質問されると「ご指摘の裏金というものが、私の政治団体に関しては適正に処理をしてきたと考えています」と改めて強調した。

 安倍派では最近の5年間で1億円が裏金になっていたとされる。松野氏は午前と午後に2回行われる会見で、安倍派の裏金疑惑の質問に「私の政治団体についても精査し、適切に対応したい」と同じ答えを繰り返している。

 松野氏の政治家としての資質が問われる状況の中、岸田首相は集中審議で松野氏の進退問題について「政府のスポークスマンとしてしっかりと発信してもらいます」と更迭を否定した。

 野党は今後、どう動くのだろうか。政界関係者は「日本維新の会の馬場伸幸代表は会見で岸田内閣への不信任決議案を立憲民主党に求めています。不信任決議案は衆院解散・総選挙につながる。野党間で真剣な話し合いが行われるでしょう」と指摘した。