新日本プロレス3日の姫路大会「ワールドタッグリーグ」Aブロック公式戦で、「ユナイテッド・エンパイア」のグレート―O―カーン、HENARE(31)組が米国・AEWの「ゲイツ・オブ・アゴニー(G.O.A)」(ビショップ・カーン&トーア・リオナ)から完全無欠の3勝目を挙げた。

 現在のプロレス界におけるオーカーンは、ボクシングで例えれば井上尚弥、将棋で例えれば藤井聡太のような傑出した存在という声が一部で根強い。しかし全勝優勝確実と見られていたWTLでは、弘法も筆の誤り、サルも木から落ちる、河童の川流れが立て続けに発生したためすでに3敗を喫してしまっている。

 準決勝(8日、鹿児島)に進出するためにはかなり厳しい状況下に追い込まれているオーカーンだが、逆境で力を発揮してこそ真の支配者。奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!! 〝奇跡〝ナメんじゃないよォ!! と自らを奮い立たせて出陣した。

 そもそも対戦相手のG.O.Aはこの日まで、オーカーン組をさらに下回る1勝4敗という体たらく。AEWのトニー・カーン社長から「泳いで帰れ」との指令が下っても何らおかしくない状況であり、オーカーンが負ける要素は今度こそみじんもない。

 試合終盤に孤立したオーカーンはG.O.Aの合体技ヘブンズゲートを狙われ窮地に陥るが、プロレス界は広い。お前を守ってくれる〝仲間〟が現れる!!! この世に生まれて一人ぼっちなんて事は絶対にないんだで!!!! とばかりに現れたHENAREに救出され九死に一生を得る。

 両軍入り乱れての攻防からカーンと一騎打ち状態となったオーカーンは、ついに本領を発揮する。強烈無比なFGOをさく裂させると、カーンの反撃を封じ込めて変型のエリミネーターを発射。名前が似ているからと言って、お前がおれに!! 勝てるわけねェだろうが!!! とばかりに〝カーン〟対決を制した。

試合後も挑発しあうトーア・リオナ(左)とオーカーン(中)HENARE(右)
試合後も挑発しあうトーア・リオナ(左)とオーカーン(中)HENARE(右)

 試合後はG.O.Aが保持するROH世界6人タッグのベルトを強奪しバックステージに登場。「カーンとトーアの名を冠してもこの程度か。ここから巻き返しのワタリも狙っていく。まあ他力本願だ。だったら自分の力で未来なんざ切りひらいてやるよ」と勝ち誇ると、同王座への挑戦にも意欲を見せる。「AEWにはFTR(ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)も(ジョン)モクスリーもいたな。このベルト足がかりにAEWに侵略してやるよ。6メン…余とHENAREと、もう一人必要だな。(ジェフ)コブかTJPかカラム(ニューマン)か(フランシスコ)アキラか…。もっと簡単なのは(ウィル)オスプレイもいたな。ちょうどいいんじゃないか? オスプレイたちもAEWで連合帝国の名を、地位を、力を見せしめてるんだ。余たちも協力しなきゃな」と、高らかに宣言した。

 世界トップクラスの団体・AEWを相手に圧勝を収め堂々たる宣戦布告を繰り出したオーカーンこそ、紛れもなく日本の誇りともっぱらの噂。日本で思い出したが、何かと世間を騒がせている日本大学の未来は、史上最も偉大なるOBと一部でささやかれているオーカーンにかかっていると言っても過言ではない気がする。