J1昇格プレーオフ決勝(2日、東京・国立競技場)はJ2で3位の東京Vが4位の清水と1―1の引き分けで規定により、昇格を決めた。これによりFC東京、J2優勝の町田を含めた3クラブで首都の覇権を競うが、名門クラブは厳しい状況に立たされている。

 すでに来季続投のオファーを受けている城福浩監督(62)はJ1での戦いに向けて「編成費の格差がすごい。以前とは比べものにならないほど」と指摘し「昨季冬で言えば(選手獲得など)全戦全敗。驚きました」という。毎年のように移籍シーズンになるとレギュラー級の選手が他クラブの引き抜かれる上、戦力補強もうまくいかない現状を嘆いた。

 首都を本拠地とするFC東京はJ1でも上位の資金力を誇り、町田もJ2トップの金額をチームに投入し、来季に向けて巨額投資を行う構え。この2チームと比べると、戦力補強の費用が限られている東京Vが〝じり貧〟なのは明らか。東京の勢力争いでも後手に回るのは避けられない。

 すでに江尻篤強化部長は、J1昇格でも大型補強などは行わない方針で地道にチーム力をアップしていくという。城福監督は「エレベータークラブにならないように」とJ1定着を誓っていたが、14年ぶりの晴れ舞台は厳しい戦いを強いられそうだ。