メッツが全力で両獲り――。ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「スティーブ・コーエンの資金がデビッド・スターンズの野球界を切り開く」という見出しで、ある球団幹部の見解を紹介。メッツがともにポスティングシステムでのメジャー移籍を目指すオリックスの山本由伸投手(25)とDeNAの今永昇太投手(30)の「獲得に全力を尽くす可能性がある」と伝えた。

 記事ではメッツのスターンズ編成本部長がブルワーズで同職だった昨季のトレード期限までに、高年俸の守護神ジョシュ・ヘイダーをパドレスにトレードしたらつ腕ぶりを振り返った。

「(当初)選手たちは勝利からの後退と捉え憤慨したが、それはおそらく長期的には好影響を与えた。その資金を元にウィリアム・コントレラス捕手と、セットアッパーのジョエル・ペイアンプスを獲得し、23年は地区優勝を果たした」

 また、ヤンキースからFAとなっていたルイス・セベリーノ投手と1年1300万ドルで契約したことを「才能はあるもののケガが多い右腕に賭けることになる。上手くいかなかったとしても、来季限りで契約は終了する」と指摘。リスクを抑えたと評価した。

 その上で、「このスポーツで最も裕福なオーナー」で、アートコレクターとしても知られているコーエン氏なら「山本を誰にも競り落とさせない芸術品のように見ることができる。なぜなら、山本はメッツの優先順位にフィットしているからだ。日本版サイ・ヤング賞(=沢村賞)を3度受賞した投手は、24年にメッツがプレーオフに進出するのを助けてくれるだろう」と伝えた。

 新人ながら12勝を挙げてチームの勝ち頭となった千賀滉大投手(30)との日本投手コンビ、もしくはトリオが実現するか。コーエン氏が本気になれば十分あり得る。