フィギュアスケート女子で北京五輪団体銅メダルの樋口新葉(22=ノエビア)が、〝我が道〟を行くスケーターを目指している。

 昨季はケガの影響などもあり「練習していてもなんか気持ちが入らなかった」と10月以降の試合を全て欠場し、心技体の回復に努めた。今季に向けては4月から練習を再開。7月に実戦復帰を果たすと、2季ぶりの参戦となったグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス大会で5位に入った。

 現役のアスリートにとって、長期間の休養は勇気のいる決断。しかし、あえて自分の素直な気持ちに従った。かつて「スケーターとしては本当に自分の気持ちを一番大事にしている。自分の滑っている時の気持ちや感情を自然と出して、それが伝わるような選手になりたいし、そういうスケーターになりたい」と語っていた。休養期間中は心の底から湧き出る自身の感情と向き合い、スケートの楽しさを再び見いだした。

 大逆転でのGPファイナル(12月、中国・北京)進出へ、GPシリーズ第6戦NHK杯(24日開幕、大阪・東和薬品ラクタブドーム)のフリーではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を組み込む。「まだ練習でもちゃんと降りられてはいないが、どんどん挑戦していけるように今大会から入れていきたい」。感情のおもむくままに、己の演技を氷上で表現していく。