屈辱をバネとできるか。守備の名手に贈られる「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」が10日に発表され、巨人からの選出者が8年ぶりとなる「0人」に終わった。

 ここでも猛虎にかなわなかった。昨季まで三塁手部門で2年連続受賞した岡本和はチーム事情から一塁、左翼の複数ポジションを担った影響もあり、宮崎(DeNA)の「145票」に次ぐ「112票」。2019年から21年まで遊撃部門で3年連続選出されていた坂本も相次ぐ故障、三塁へのコンバートもあって「25票」で3位だった。

 内野手部門は一塁が大山、二塁が中野、遊撃が木浪でリーグ優勝&日本一を達成した阪神勢がほぼ独占。2年連続のBクラスに沈んだ上、15年以来となる「無冠」の追い打ちをかけられる結果となった。

 ただ、意外にもチーム内からは「来年は内野手を巨人ナインが独占してもおかしくない」との声も聞こえてきた。あるチーム関係者は「岡本和と坂本の落選に関しては、守備位置を固定できなかったことが大きい。来季の岡本和は志願の転向で一塁に専念できるし、坂本だって三塁守備は相当レベルが高いですから。名手2人が復活選出される可能性は高いですよ」と分析した。

 実績十分の2人だけでなく、新進気鋭の二遊間コンビも初選出をかなえる可能性もある。

「新人離れした技術を持つ門脇は正遊撃手の座を坂本から奪い取ったし、来季は通年で出続ければ受賞は堅い。二塁も『菊池一強時代』は終わったし、吉川が割って入ってタイトルを取ったっておかしくないですから」(前出関係者)

 打撃力が向上した門脇はすでに阿部監督から来季の「遊撃固定」を明言されており、その座を1年間守り抜けば初受賞がグッと近づく。二塁部門を10年連続で受賞していた菊池(広島)も「110票」の中野に3票差の「107票」と票数が大きく割れ「70票」で3位の吉川が付け入る隙はある。

 今季はペナントレースとともに虎に完敗を喫した巨人ナインだが、悔しさを糧に来季は逆襲の1年となりそうだ。