オリックスが阪神との日本シリーズ第3戦(甲子園)を5―4で制し、連勝で対戦成績を2勝1敗とした。虎党で埋め尽くされた敵地で1点を追う4回、4番に起用された頓宮の両チーム通じて今シリーズ初本塁打で追いつき、5回に宗の2点二塁打などで勝ち越した。先発・東晃平投手(24)は5回1失点の好投。育成出身では球団史上初となる日本シリーズでの白星をマークした。

「不敗右腕」東が大舞台でも粘りの投球を披露した。登板後は「初回の入りもよかったですし、思っていたよりも緊張することなく、マウンドに上がることができていました。先制点を許してしまったところは反省点ですが、その後をしっかりと切り替えて投げられたと思います。バックの守備にも助けていただきながら何とか粘り強く、最少失点で投げ切れたところはよかったです」と力投を振り返った。

 立ち上がりは完璧だった。150キロ台のキレのある直球と、多彩な変化球で阪神打線を圧倒。付け入るスキを与えず、初回を三者凡退で切り抜けた。だが、2回先頭・大山に左安を浴びると一死一、三塁から坂本のニゴロの間に先制点を許してしまう。

 それでも3回以降は立ち直り、阪神打線に得点を与えなかった。3点リードで迎えた5回二死一、二塁の窮地も無失点でしのぎ、結局5回81球を投げ、5安打1失点。先発としてのの役割を果たし、チームの勝利を手繰り寄せた。

 プロ6年目右腕は2017年ドラフトで育成2位指名を受け、オリックスに入団。以後は脇腹、右肩、右ヒジなどの相次ぐ故障に悩まされ苦しいプロ生活を強いられた。

 そんな苦労人に転機が訪れたのは2022年夏だった。二軍戦での好投が評価されて7月末に支配下登録されると、翌8月の日本ハム戦でプロ初勝利。今季も10試合6勝0敗、防御率2・06の好成績を残した。

 公式戦「7戦無敗」で臨んだ20日のCSファイナル第3戦(対ロッテ)でも5回無失点でチームの勝利に貢献。首脳陣の信頼を勝ち取りこの日の大役に臨んでいた。

 試合は4点リードの7回に3番手・山岡がつかまり、1点差まで詰め寄られたが、9回を守護神・平野佳が締めて逃げ切り勝ち。オリックスは〝負けない男〟の大貢献もあり、連勝でシリーズの主導権を握った。