陸上女子の田中希実(24=ニューバランス)は〝スピード強化〟をテーマに掲げている。

 8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)では、5000メートルで8位入賞。さらには9月のダイヤモンドリーグ(DL)ブリュッセル大会の同種目で14分29秒18の日本新記録をマークして3位に入るなど、世界の舞台で結果を残してきた。

 その一方で、本人はトップとの差を痛感したという。20、21日に東京・駒沢陸上競技場で行われるミドル・ディスタンス・サーキット(MDC)では、800メートルと1000メートルに出場予定。その狙いについて「世界のスピードもどんどん上がっている。世界の5000メートルで活躍する選手はラスト2周だけでも、日本の800メートルのトップクラスより速いんじゃないかという上がりをしている。まずはスピードを(トップ選手に)近づけることが大事」と語った。

 今大会はハードスケジュールの合間を縫ってエントリー。「トレーニングの一環としてスピードを最後まで維持したいし、陸上界の普及・発展に貢献したい。楽しむよりは昨年度以上に、自分自身も真剣に向き合いたいと思っている」と力を込めた。

 パリ五輪に向けて、各レースを己の成長につなげる構えだ。