陸上男子の川内優輝(36=あいおいニッセイ同和損保)は、悪天候でもお構いなしだ。

 2024年パリ五輪代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=15日、国立競技場発着)を前に、13日には都内で記者会見が行われた。今大会で男女上位2人に入れば、パリ切符を獲得できる一戦。レース当日は雨が予想されているが「天気予報を見たときに『お、いいじゃん!』と思った。がぜんモチベーションは上がっている」と声を弾ませた。

 129回のフルマラソン完走経験を持つ川内にとって、雨が降っても大きな影響はなし。むしろプラスに働く。雨中のレースでは10年の東京マラソンが印象に残っているといい「藤原新さんと2秒差、佐藤敦之さんと1秒差の4番だった。あの走りをしたことで翌年の飛躍につながった。13年ぶりの東京の雨なので、すごく楽しみ」と不敵な笑みを浮かべた。

 すでにベテランの域に達しているとはいえ、ただ指をくわえて後輩たちの走りを眺めるつもりなどない。「私に負けているようでは日本のマラソンは暗黒期に入ると思うが、自分自身全力で頑張る」ときっぱり。誰よりもフルマラソンの奥深さを知るランナーとして、確かな爪痕を残すことはできるか。