巨人・阿部慎之助新監督(44)の新体制がいよいよ本格始動する。4年ぶりとなるV奪回のキーマンの一人は、新任の桑田真澄二軍監督(55)だ。19日からは宮崎での「フェニックス・リーグ」で自ら指揮を執る見込み。ユニホームも着ない「ファーム総監督」という特殊な立場で走り切った1年間で抱えていた「苦悩」とチームの未来のためつくり上げた「桑田マニュアル」とは――。本人を直撃した。
――ファーム総監督という立場で苦労した点はあるか
桑田二軍監督 苦労したのは「責任」と「権限」だよね。総監督とはどういうものなのかというのが明確になかったので、最後までどこまで踏み込んでいいのか、自分の責任は何なのか、どういう権限があるのかが分からなかったので、その部分は苦労したよね。
――その中でどう工夫したのか
桑田二軍監督 フロントと一体となってファームを育成していこう、と。統合性をとって、合意のもとに「じゃあ、こういうふうにやりませんか?」という提案をして、みんなで作り上げていったという感じですね。
――どこに課題を感じたか
桑田二軍監督 歴史がある球団ではあるけれど、二軍、三軍はどういったふうに育成するかというマニュアルみたいなものがまったくなかったのでね。どんなコーチが来ても「10年後も20年後もジャイアンツはこうやって選手を育てますよ」というものがあるべきだと思うんでね。その都度、多少の微調整はするけれども、土台はあるべきだって僕は思っているので。ミーティング文化を作ったりとか、データをどう読み取って、どう選手たちにフィードバックするかとか。大変な、面倒な作業なんですけど。
――イチから“桑田マニュアル”を作り上げた
桑田二軍監督「今月はいいかあ」とか「もういいかあ」みたいに思うこともあるんですけど(笑い)。やっぱり1年間しっかりやり通そうということでやってきましたね。
――昨季から指導していた山崎伊や赤星らが台頭した
桑田二軍監督 頑張ったよね。(山崎)伊織も楽しみに、シーズン後半はいい形で終えられたんじゃないですかね。
――チーム全体を見ても若い投手が芽を出してきた
桑田二軍監督 投手はやっぱり打者を抑えることが目的なので。僕はプロは部活じゃないと思っているのでね。打者を打ち取るために何が必要かということを逆算で考えて。それで「これが必要だよね」「そのためにはこれができないとダメだよね」って逆算から考えるのをいつも選手たちには言っていて。野球界は高校野球の延長でやっている人が多いですからね。そこはプロフェッショナルになり切らないといけないと思っているので。そのへんの改革はしていきたいと思っていますけどね。











