新たな〝松山チルドレン〟の誕生となるか。日米共催の男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・アコーディア習志野CC)が19日に開幕。松山英樹(31=LEXUS)は2度目の大会制覇を目指す一方で、関係者の間では国内参戦の増加が期待されている。米ツアーを主戦場とする中、少ないチャンスを生かして松山に接触した若手が急成長。そこに目をつけられたのだ。

 2021年覇者の松山が1年ぶりに思い出の大会に戻ってくる。17日に公式会見に臨み「2年前に優勝していい思いをしているので、帰ってこられてうれしい」と開幕を心待ちにした。

 会見では、この日に同組で練習ラウンドを行った岩崎亜久竜(25)の「日本オープン」制覇にも触れ「(今季の)欧州(ツアー)で苦労していたので、どうなのかなと思っていたけど、先週(の日本オープン)はテレビで応援していて、僕の方が緊張していたくらい。優勝してうれしかった」と祝福した。

 松山は昨年の「ZOZO」で岩崎と初めて会い、昨年末にもラウンドしたという。岩崎が今季本格参戦した欧州ツアーでは予選落ちが続いたものの、その縁が国内最高峰メジャー優勝につながった。実は、9月に欧州ツアー「フランス・オープン」で日本勢3人目となる同ツアー勝利を挙げた久常涼(21=SBSホールディングス)も、同じく昨年大会で「マスターズ」王者と初対面を果たしていた。

 全てではないにせよ、2人は憧れの存在と出会い、練習ラウンドなどをともに行ったことで飛躍のきっかけをつかんだのだろう。それだけに、ベテランツアー関係者は「若い選手にとっては、松山選手と一緒にラウンドしたりすることは大きな刺激になる。理想は向こう(米ツアー)に行く選手が増えて切磋琢磨することだが、松山選手には、できるだけ日本でプレーしてもらうことで、若手のレベルアップに協力してほしい」と熱望した。

 幸い、そんな状況が整ってきた。米ツアーは24年シーズンから開幕を秋から1月に変更。8月いっぱいで終了した昨季終了後、現在は「ZOZO」など7試合をフォールシリーズとして開催中だ。来季の出場権を確定させている上位選手は、この時期の日程を選びやすくなり、松山は19年以来、4年ぶりとなる国内ツアーのホスト大会「ダンロップフェニックス」(11月16日開幕)への出場が、すでに決まっている。

 来季のレギュラーシーズンも「ツアー選手権」(9月1日閉幕)で終了。ポイントランキングや体調面などの状況次第では、来秋の国内参戦が増える可能性はあるだろう。松山のスケジュールは今まで以上に注目の的となりそうだ。