まだまだ波紋が広がりそうだ。立大は12日、第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で史上最長となる55年ぶりの出場に導いた上野裕一郎監督(38)を11日付で解任。14日の第100回箱根駅伝予選会(東京・立川市)を前に、不穏なムードが漂っている。
上野元監督を巡っては、11日に一部メディアが不倫疑惑について報道。事態を重く見た大学側は「指導者として不適切」と判断し、苦渋の決断を下した。〝謝罪のプロ〟として知られる東北大特任教授の増沢隆太氏は、立大の判断について「素早い対応だった」と評価。ただ、これで全て一件落着…とはなりそうにない。
立大では、9月下旬にも硬式野球部で暴力事件が発覚しているからだ。増沢氏は「野球部の件のほとぼりがまだ完全に冷めていない中で今回の騒動が起こったので、野球部の件が蒸し返される恐れもある」と分析。短期間のうちに相次いだ不祥事が〝負の相乗効果〟を生み、立大に対する風当たりが余計に強まっている側面もあるようだ。
また、増沢氏は「危機的な状況への認識が薄いのではないか。野球部の件で批判には相当厳重な警戒をしなければならないはずだが、そうした注意喚起、危機意識の共有ができていなかったので、今回の件も必要以上に注目されてしまったと思う」と大学側の危機管理体制の問題点を指摘。さらに「批判が高まった場合は、このまま予選会に出て箱根駅伝の切符を手にしても辞退を余儀なくされる可能性もある」と最悪のケースについても言及した。
今回の騒動を受けて、陸上関係者からは「予選会前だし、選手たちに悪影響が出なければいいが…」との声が上がる中、立大の今後の対応に注目が集まる。











