飛躍へのポイントは? ラグビー日本代表は11日、1次リーグ敗退でW杯フランス大会を終えて成田空港に帰国。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=53)やナンバー8姫野和樹主将(29=トヨタ)らが、千葉県内のホテルで行われた会見に出席した。2027年オーストラリア大会は8強以上の成績を目指す中、名門明大ラグビー部出身で、世界最大のプロレス団体WWEでも活躍したKENSOこと鈴木健三氏(49)が意外な選手をキーマンに指名した。

 主将としてチームを引っ張った姫野は「課題はある」と認めた上で「日本はポテンシャルがあるし(W杯の)ベスト4、優勝を掲げられるチームだと思う。今回は1次リーグ突破はできなかったけど、日本ラグビーの可能性を感じた」と手応えを口にした。次の4年間へ向けては「もっと強くなりたい気持ちが強いし、もっと日本代表を強くしたい思いが強い」と力を込めた。

 2016年の就任から今大会限りで退任する指揮官は、日本ラグビー界のさらなる発展について「日本のラグビーは大学スポーツであり、企業スポーツでもある。それと同時に4年間かけて代表チームをつくり上げていかないといけない。それでベスト8、ベスト4の準備をしないといけないが、今はそれができていない」と〝宿題〟を残した。

 現状が完璧というわけではないとはいえ、4年後に向けて強化を進めていかなければならない。健三氏は、プロップの稲垣啓太(33)、フッカーの堀江翔太(37=ともに埼玉)の名前を挙げてこう力説する。「稲垣、堀江にしても、成熟という意味では次の大会がベストなパフォーマンスが出せる気がします。ラグビーで言うと、40歳くらいが経験と体力とが、一番フィットすると僕は信じています」。さらにFLリーチ・マイケル(35=BL東京)についても「同じようなことが当てはまります」とプッシュした。

 史上初めてベスト8入りした19年大会から、主力の顔ぶれが大きく変わらず、次期HCは世代交代もミッションの一つと言われるが、健三氏は「例えば、稲垣のプロップ。経験値がすごく必要なポジションなので、簡単に抜けてもらうのも困ります。経験などを(若手と)一緒にプレーしながら教えていくことで、彼らの成長がより早くなります」。プロップに限らず、経験豊富な選手とプレーすることで、若手の成長は早まるのは間違いないだろう。

 今後の代表活動に関してリーチは「まだまだチャレンジし続けたい」と意欲的で、堀江は「やれていたら」と現役続行を否定せず。稲垣もアルゼンチン戦後に「今は特に何も考えていない」と含みを持たせた。4年後は41歳となる堀江を筆頭に大ベテランの域に入る3人には、健三氏の望む〝最後の大仕事〟を期待したいところだ。