WWEの〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(43)が、世界ヘビー級王座取りへ最後の凶行に出た。
PLE「ファストレーン」(7日=日本時間8日、インディアナ州インディアナポリス)では、世界王者セス・ロリンズ(37)に挑戦する。前回PLEに続く連続王座戦となるが、凶悪化した挑戦者はロリンズをリング内外でいたぶってきた。王座戦の試合形式も、反則OKで10カウントKO決着のみの「ラストマン・スタンディング・マッチ」を要求し、王者にこれを受諾させた。
2日(日本時間3日)のロウ(カリフォルニア州サンノゼ)では、王者ロリンズがリングに上がり、名実況マイケル・コール氏のインタビューに答えた。コール氏からラストマン・スタンディング戦は「WWE史上最も残酷な試合だ。キャリアの終わりまであと数日かもしれない」と厳しい指摘を受けたが、王者は「俺の最後の試合となり、(負傷している)背中に限界が来ても、大した問題ではない。俺は王者として責任を果たす。立派な男になれるし、かわいい娘の手本にもなれる」と悲壮な決意を語った。
ここで中邑が大型ビジョンに登場。会場は大ブーイングに包まれるも構わず、英語字幕付きの日本語でロリンズにこう宣告した。
「セス・ロリンズ。おめえのたわ言は聞き飽きた。もう誰も、お前のことなんて信じちゃいねえ。すべてをたくらんだのは俺か? お前か? 背中の傷も同情を集めるためのウソだったか? ウソつきだもんなあ。世界中からかわいそうって思われてえよな? かなえてやる。感謝しろ」
ロリンズがビジョンに鋭い視線を送っていた時だ。中邑がリングに上がり、王者を背後から卑劣な急襲。さらに爆弾を抱えたロリンズの背中に、キンシャサを叩き込んだ。ビジョンの〝中邑〟は「1、2、3…」とカウントを数えだす。ロリンズはカウント7で立ち上がったが、中邑はパイプイスでボディーに一撃。さらに王者の背中に8発もイスを打ち込んだ。
ビジョンの〝中邑〟が再びカウントを始めると、リングの中邑もイスに座ってカウントを進めた。王者がカウント9で立ち上がると、背中を蹴り飛ばしてヒザ蹴り3発から抱え上げ、背中をイスに叩きつけた。トドメは顔面へのキンシャサだ。情け容赦ない攻撃で、王者をKOしてしまった。
中邑はマイクを握り自ら「1、2、3…」とカウントし、10まで数えた。世界王座戦での勝利を確信すると、世界ヘビー級のベルトを両手で掲げ、さらに腰に当ててみせた。会場は当然、ブーイングの嵐だ。
決戦に至るまでは、どう見ても中邑の圧勝。極悪レスラーとして開花した〝キング・オブ・ストロングスタイル〟は悲願を果たせるのか。いよいよ決戦だ。












