一周忌を迎えた〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さんの追悼興行として開催された1日(日本時間2日)の米AEW「レッスルドリーム」(ワシントン州シアトル)は、驚きの連続となった。
プレショーでは猪木さんの追悼セレモニーが行われ、AEWのトニー・カーン社長が首に赤い闘魂マフラータオルを巻いて登場。リング上に猪木さんの遺影を置き、猪木さんの弟子で新日本プロレスの柴田勝頼、新日本LA道場出身のロッキー・ロメロ、猪木さんの孫の寛太氏と尚登さんを紹介した。さらにカーン社長が音頭を取って「ICHI NI SAN DA!(1、2、3、ダーッ!)」を披露した。
プレショーでは、猪木さんと親交が深かった元UFCヘビー級王者で〝青い目のケンシロウ〟ことジョシュ・バーネットがAEW初参戦。トップスターのクラウディオ・カスタニョーリとシングル戦で激突した。グラウンドの攻防でバーネットが圧倒したが、最後はカスタニョーリがニュートライザー(変型フェースバスター)からの十字固めで3カウントを奪った。敗れたバーネットは、マイクを握り「猪木サンも君を認めるだろう」とカスタニョーリにエールを送った。
最大の衝撃はメインイベント終了後だ。TNT王座戦で、王者クリスチャン・ケイジがダービー・アリンを相手にタイトルを防衛。試合後は仲間とともにアリンやその相棒スティングを暴行した。さらに、スティングに「コンチェアト」でイスを叩きつけようとした時だ。WWE時代と同じ入場テーマ曲「Metalingus」が流れ、何とWWE殿堂者の「エッジ」ことアダム・コープランドが登場した。
コープランドとクリスチャンは名コンビ「エッジ&クリスチャン」として、WWEのタッグ戦線で一時代を築いた。衝撃の登場に観衆は大熱狂。クリスチャンからイスを渡された〝R指定スーパースター〟は「コンチャアト」の体勢に入ったが、クリスチャンの仲間ニック・ウェインに一撃。続けてルチャサウルスとウェインにスピアーを決め、元相棒のクリスチャンに対峙する姿勢を見せた。さらにアリンとスティングと握手した。
試合後の会見では、カーン社長がコープランドとフルタイム契約を結んだと発表した。米メディアによると、49歳のコープランドは9月末でWWEと契約満了になり、退団したという。〝R指定スーパースター〟は「ここに来たのは貢献したかったからだ。(AEWで)フレッシュな顔ぶれや多くの才能を目の当たりにした。チャレンジ精神旺盛な俺にとって、それが大きなことだった」と電撃移籍の理由を説明。対戦経験のない選手や才能豊かな若手と戦いたかったからだという。
猪木さんも2010年にWWE殿堂入りしながら、なぜかAEWで追悼興行が行われた。WWE殿堂者エッジの移籍も、サプライズ好きだった猪木さんの追悼興行らしいエンディングとなった。












