【取材の裏側 現場ノート】ラグビー日本代表バックスのレメキ・ロマノラバ(34=東葛)が、2度目の大舞台となるW杯フランス大会でハッスルプレーを披露している。

 4年前のW杯日本大会は主にWTBでプレーし、史上初の8強入りに貢献。その後は、代表から遠ざかる時期も多く、W杯直前の強化試合にも招集されていなかったが、SO、CTB、WTB、FBをカバーできるユーティリティー性を買われて、今回のメンバーにサプライズで滑り込んだ。

 12―34で敗れたものの、イングランドとの1次リーグ第2戦では、その力を発揮。負傷したFBセミシ・マシレワ(花園)に代わり、前半7分に急きょ投入されると、イングランドのキック攻勢にしっかり対応し、力強い突破もみせた。チームへ明るさをもたらすムードメーカー役としても欠かせない存在だ。

 残る1次リーグ2試合、サモア戦(28日=日本時間29日)とアルゼンチン戦(10月8日)での好パフォーマンスを期待される中、出場権確保や代表に選ばれる必要があるとはいえ、個人的には7人制で行われる来夏のパリ五輪参戦も狙ってほしいと思っている。

 レメキは2016年リオデジャネイロ五輪で日本代表の一員として4位の大健闘に貢献。続く東京五輪は、W杯日本大会準々決勝敗退直後の本紙直撃に出場を熱望し、その後も参戦意欲を公言していた。しかし15人制との兼ね合いや〝大人の事情〟もささやかれ、メンバーに入ることはなかった。

 W杯に集中している今も、16年にメダルを逃した悔しさは消えていないだろう。リベンジのチャンスを得られるのか。4年に一度の祭典後も目が離せない。

(スポーツ担当・森下 久)