日本ハム・木村文紀外野手(35)の引退試合が20日の古巣・西武戦(ベルーナドーム)で行われた。

 この試合に「4番・右翼」でスタメン出場した木村は0―0の4回一死で回ってきた第2打席で西武先発・渡辺勇の初球ストレートをミートし左翼手・ペイトンの左を破る二塁打を放った。

 この雄姿に両リームのファンからは惜しみない拍手が沸き起こった。

 その裏の守備で一度、レフトの守備に就いた木村を新庄監督がワンテンポ遅れて交代をコール。木村はレフトスタンドに陣取る西武ファン、そしてライトスタンドの日本ハムファンに帽子を取って感謝の意を示した。

 両軍選手がベンチ前に陣取る中を木村は守備位置のレフトから中村、栗山、松井監督らと一人ひとり握手。ファンとの別れを時間を演出した新庄監督と一塁ベンチ前で抱き合うと、こらえていた涙腺が崩壊し木村は男泣きした。

 2006年の高校生ドラフトで投手として1位指名を受け西武に入団。13年からは本格的に野手転向し21年8月に佐藤龍とともに公文、平沼との2対2の交換トレードで日本ハムへ移籍。特段、目立つ記録を残したわけではないが、その優しい人柄で誰からも愛されたプロ17年間だった。