日本ハムの本拠地・エスコンフィールド北海道が12日のオリックス戦でまさかの「悲劇」に見舞われた。

 開場1年目の新球場は今年の夏場以降、北海道を訪れる観光客の立ち寄りスポットとしても連日大にぎわい。新球場の雰囲気とグルメが「おいしい」という評判も重なり、チームの成績を問わず大勢のファンが詰めかけていた。ところが、この日ばかりは試合前からスタンドはガラガラ…。試合開始直前になっても3万5000人を収容する観客席が一向に埋まらず、テレビで観戦するファンの間では一時こんな不安と驚きの声がささやかれた。

「最近のチーム低迷でファンが応援に来なくなったのでは」「今日オリ戦(オリックス戦)なのにファンが少ないのはなぜ?」

 だが、この本拠地の突然の「空席」。決してチームの問題ではなかった。実はこの日、北海道は札幌を含めた全域が午前中から記録的な大雨と落雷に見舞われ、公共交通機関が大混乱。そのあおりを受け、エスコンフィールドの最寄り駅・北広島駅を通るJR千歳線も午前中から長時間、運転見合わせを余儀なくされた。この影響により大勢のファンが試合開始直前まで球場にたどり着けなかったのだった。

 幸い、試合が始まる午後6時前後には多くのファンが続々と球場に姿を現したが、肝心の試合は序盤からオリックスペース。しかも相手先発・東の好投もあり、日本ハムは6回二死まで一人の走者も出塁できない「沈黙」を強いられた。結局、その後も見せ場が少ないまま1―8で完敗。6連敗で借金は今季最多タイとなる「19」にまで膨れ上がった。

 悪天候によりファンの来場が遅れたばかりか、勝利の女神にも見放されるなど「Wの悲劇」に見舞われた日本ハム。本拠地では残り8試合とわずかなだけに、新庄監督は試合後に「(チームが)こういう成績になっているから来年に向けてもね。そういう準備をしていかないといけない」。何とかシーズン終盤、地元で意地を見せたいところだが…。