ラグビー日本代表は10日に、チリとのW杯フランス大会1次リーグ初戦に臨む。2019年日本大会で史上初のベスト8入りしてラグビー界にサプライズを起こしたフィフティーンは、さらなる高みを目指してベスト4どころか優勝を目標に掲げるが、懐疑的な意見も少なくない。

 15年イングランド大会は、決勝トーナメントに進めなかったものの、1次リーグ初戦で南アフリカから大金星を挙げた。19年は、強豪のアイルランドとスコットランドを撃破しての1次リーグ4連勝。そして今回はどのような結果になるのか。

 フランスメディア「LE QUOTIDIEN DU SPORT」によると、東芝(現BL東京)でもプレー経験のある7人制元フランス代表のニコラス・クラスカ氏は厳しいとの見解だ。

「準備期間と(大会前の)強化試合を見る限り、W杯でのパフォーマンスには悲観的だ。(ヘッドコーチの)ジェイミー・ジョセフがこの大会でベストの選手を選んだとは思えない。優勝候補の2か国(イングランドとアルゼンチン)を押しのけて準々決勝に進むとは考えにくい。15年や19年と比較しても同じレベルにはない」

 その理由については「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本のラグビーの進歩は大幅に遅れてしまった」。2020年は、ほぼ活動停止状態となってしまったことは大きなマイナスというわけだ。

 それだけに、同氏は現・日本代表を「これからのチーム」と表現。ベスト8入りを逃しても、今後の進化へチリとサモアに勝ってのグループ3位が現実的な目標だという。

 フランスの大手紙「ル・モンド」もコロナ禍における空白期間などを理由に「2015年と19年の好成績以来、日本は後退している」と伝えている。今回はあまり期待しない方がいいのだろうか――。