WWEの〝明日の女帝〟アスカが、WWE女子王座奪回に動き出した。

 同王座をめぐりビアンカ・ベレア、シャーロット・フレアーと三つどもえの激しい抗争を繰り広げてきたが、8月5日「サマースラム」の3WAY戦で敗れ、ビアンカにベルトを奪われた。試合後にはMITB覇者のイヨ・スカイ(紫雷イオ)がキャッシュイン(挑戦権行使)し、ビアンカからベルトを強奪した。

 一夜にして「王者」か「前王者」、さらに「元王者」となった女帝はこの1か月、鳴りを潜めていた。そうした中、今週のスマックダウン(SD、マサチューセッツ州ボストン)では、王者イヨが悪のユニット「ダメージCTRL」の相棒ベイリーと組み、〝女王様〟シャーロット&ショッツィとタッグ対決。序盤から荒れた展開となり、イヨは場外のシャーロットとショッツィにムーンサルトアタックを放って雄たけびを上げた。

 イヨの王座を狙うシャーロットも、イヨとベイリーめがけてクロスボディーを発射。さらにベイリーにフィギュアエイト(ブリッジ式足4の字固め)を仕掛けたが、イヨがメテオラを放って救出。続けて雪崩式フランケンシュタイナーで女王様を吹っ飛ばした。

 その時だ。リングサイドに突如、顔面に白ペイントを施した〝試合仕様〟のアスカが出現。「ダメージCTRL」のセコンド、ダコタ・カイが肩にかけていたWWE女子ベルトを後ろから奪い取った。そのままベルトを掲げて奇声を上げながら、得意のダンスを披露。イヨが「何だよ!」と文句を言った隙に、シャーロットがベイリーとイヨを攻撃。最後はベイリーがショッツィの変型DDTに沈み、「ダメージCTRL」が敗戦を喫した。

ベルトをネコババし、笑顔爆発のアスカ(©2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.)
ベルトをネコババし、笑顔爆発のアスカ(©2023 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

 リングサイドのアスカは高笑い。笑顔でリングに上がり、ベルトをアピールして大歓声を浴びた。当然、イヨも黙っていられない。リングインし「返せよ!」と、日本語で怒声を上げた。これにアスカはベルトをリング上にポイ捨て。面と向かってイヨと対峙すると、両手を広げて「やんのかあ」と王者を挑発した。

 これを受け、イヨもアスカの挑戦を受諾。2週後のSDで、WWE女子王者イヨ vs アスカのタイル戦が決定した。日本を代表する女子2トップが、ついに世界最大団体の最高峰王座をかけ激突することになったのだ。

 昨年7月にイヨがメインロースターに昇格した後は日本語で罵倒合戦を展開するなど、リング内外で覇を争ってきた。アスカは自身の「X」(旧ツイッター)に「すべてをつかむ」「みんなクソだ」「あんたはクールでもなくファッショナブルでもない。ファッションベルトを返して」などと投稿。イヨからベルトを奪う決意を示した。〝明日の女帝〟 vs〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟、注目の王座戦はハイレベルな激闘となりそうだ。