フィギュアスケート女子の北京五輪代表で団体銅メダルの樋口新葉(22=ノエビア)は〝原点回帰〟で新シーズンに挑む。

 5日に都内で報道陣に練習を公開した樋口は、フリー「フィックス・ユー/パラダイス」を前半と後半に分け、3回転ルッツ―トーループなどの連続ジャンプやステップ、スピンを入念に確認した。昨季は右腓骨(ひこつ)疲労骨折の影響で昨年9月のロンバルディア杯以降の実戦を欠場。氷上から長期間離れたが、その経験があったからこそ「試合が近づいてきているので、緊張感だったりはいつも通り出てきているけど、病んじゃう感じじゃなくて、跳べなくて悔しいというのを、それすらも面白いというか、楽しいと思えるような感じでできている」とメンタル面に大きな変化が生まれたという。

 以前は競技者として専念するあまり、自身の課題に対して「しんどい、やりたくない」と負の感情が芽生えたこともあったが、今は違う。「これができたらうれしいとか、そういうふうに気持ちが変わった。やっぱり1回休んでから、できないことが多かったので、復帰してからそれができるようになることがすごく楽しかった。今まではそういうことには気づかなかったので、そこがすごく違うかなと思う」と前を向いている。

 今季の最大目標は12月の全日本選手権(長野・ビックハット)。「全日本が100%だとすると今は65%くらいなので、もう少し上げていきたい。今は今で100%で頑張っているので、100%を120%に上げられたらいいな」。完全復活に向けて、一歩ずつ道を駆け上がっていく。