女子プロレス「スターダム」のハイスピード王者・鹿島沙希(30)が異例の要請だ。

 3日の広島大会で向後桃を下し、V3を達成。10月9日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会では、星来芽依(21)とのV4戦が決まった。これまで星来からの挑戦要求を断り続けてきたが、広島大会でゴッデス王者のなつぽい&安納サオリに敗れた星来(パートナーは鈴季すず)をあえて逆指名した。

 鹿島は「推しのあのたん(安納)が出てたから見てたら、星来芽依がぶざまに負けてて。星来芽依の悔しそうな顔見てたら、もっと悔しそうな顔を見たくなっちゃった」と指名理由を明かした上で「沙希の嫌がらせしたいっていう性格の悪さが出ちゃった。てへ」と悪魔のような笑顔を見せた。

 自由奔放な王者は、今後はタイトル戦のルール変更も訴える。5月にハイスピード王座を初戴冠してから、すべての防衛戦は5分以内に挑戦者を仕留めてきた。そこで〝秒殺〟を得意とする王者は「私の体力のことも考えて、今後の防衛戦を5分1本勝負にしてほしいとロッシー(小川エグゼクティブプロデューサー)にお願いする」と決意。「それに星来芽依こそ早く仕留めないと疲れちゃうから、秒殺しないと」と、どこまでも〝省エネ〟を貫くつもりだ。

 ただし自身に有利な条件を提案する以上、敗れた時のリスクも大きい。記者があえて「もし負けることがあると…」と問いかけると、王者は「戦う前から負けること考えるバカがいるかよ。もう精神攻撃という戦いは始まってる」と故アントニオ猪木さんのように間髪を入れずに言い放つ場面もあった。

 また、広島大会では同じ「ゴッズアイ」のMIRAIが小波からワンダー王座を防衛。鹿島が新加入したゴッズアイを「お笑い集団になった」と批判していた小波から「まだお前のことは認めてない。ちゃんと練習して強くなれよ」と声をかけられ、鹿島が目に涙を浮かべるシーンが印象的だった。

 改めて今後の合同練習の参加について問うと、小声で「オス」と言い残し、何かにおびえる子犬のような表情で去っていった。