エンゼルスの大谷翔平投手(29)が今季中に2度目のトミー・ジョン手術を受ける可能性がある――。米全国紙USAトゥデー(電子版)は3日(日本時間4日)に“看板記者”ボブ・ナイチンゲール記者の署名記事で大谷が「10日以内にトミー・ジョン手術を発表する」と報じたのだ。大谷は右ヒジ靱帯損傷についてコメントしていないが、MLB関係者、米メディアはトミー・ジョン手術を受けるべきとの見方が大勢を占めている。しかし、2度目の手術はリスクが高く、復帰への時間を要するとされている。背番号17の決断が注目される。
USAトゥデー(電子版)は「大谷は自分の意志を公に表明していないが、大谷の考えに詳しい関係者たちは今後10日以内にプレーをやめ、損傷した靱帯を修復するためにトミー・ジョン手術を受ける可能性があると信じている」と報じた。大谷が2度目のトミー・ジョン手術をすでに決断しているというのだ。
発表の時期は「エンゼルスは4日(同5日)から本拠地での7連戦を予定している。それをプレーしてから発表するのが理にかなっている」とし、「2024年に登板する可能性はなくなるが、DHとしてはプレーできる」と結んだ。
大谷は8月23日(同24日)のレッズとのダブルヘッダー第1試合に先発登板するも2回途中で緊急降板。その直後に受けたMRI検査で「右ヒジ靱帯損傷」が判明、球団は、セカンドオピニオンを求め、今季の残り試合に登板しないと発表した。投打二刀流で歴史的なシーズンを送っていただけに日本のみならず全米の野球ファンも騒然となった。また、今オフのFA史上最大の目玉で5億ドル(730億円)以上は確実といわれていた。獲得を目指していたMLB球団にも衝撃が走った。
しかし、大谷はその後もDHとして出場を継続している。チームの勝利を願うと同時に44本塁打でリーグトップを独走し、視野に入っている日本選手初のホームランキング獲得を狙ってもいるのだろう。ただ、エンゼルスで昨季途中まで監督を務めていたジョー・マドン氏は「理解できない」と否定的だ。
ミナシアンGMは8月26日(同27日)の会見で、損傷箇所は「(トミー・ジョン手術を受けた)2018年とは違う箇所だ」と説明。同時に右手中指がつったために大谷が4回限りで降板した8月3日(同4日)のマリナーズ戦後に、球団側はMRI検査を提言したが、大谷と代理人が拒んだと明かしたことで、米メディアは「責任転嫁」と批判的に報じた。
損傷の程度は不明だが、靱帯が断裂している場合は2度目の手術が必要。ただ、復帰時期は1度目より遅くなり、マウンドでのパフォーマンスが落ちる可能性もある。もっとも、最近ではイオバルディ(レンジャーズ)、クレビンジャー(ホワイトソックス)、タイヨン(カブス)、柳賢振(ブルージェイズ)が2度目の手術から復帰し、エース級の活躍をしている。デグロム(レンジャーズ)とマクラナハン(レイズ)が今年、2度目の手術に踏み切った。
大谷は18年10月に右ヒジを手術し、マウンドに復帰したのは20年7月だった。2度目の手術を9月中に受けたとして25年の開幕まで18か月ほどあるが、間に合うかどうか微妙だ。
手術を受けた場合、投打二刀流はしばらくお預けになるが、日米のファンは間違いなく決断を支持する。いずれにしろ、大谷の言葉を聞きたい。











