ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY」は3日大阪大会で優勝決定戦が行われ、Bブロック1位の潮崎豪(41)がAブロック1位の拳王(38)を撃破し初優勝を飾った。

 出場16選手の頂点を決める戦いは、壮絶な意地の張り合いとなった。一進一退の攻防が続いた25分過ぎ、潮崎はムーンサルトプレスを膝で迎撃されたものの、拳王スペシャルはいかせない。ドラゴンスープレックス3連発もカウント2・9で返してみせた。

 なおもハイキック、PFSと拳王の猛攻にさらされた潮崎だったが、炎輪(ムーンサルトダブルニー)は回避。拳王が着地した瞬間にラリアートを決めると、打撃合戦に持ち込んだ。

 ここでも側頭部へのスピンキック、バズソーキックを連続で浴び、潮崎の劣勢は変わらない。しかし、執念のローリングエルボーで形勢逆転に成功すると、ランニングエルボーからエメラルドフロウジョンを発射。師匠・三沢光晴の必殺技で一気に試合の流れを引き寄せ、最後はムーンサルトプレスで激闘に終止符を打った。

GHC王者のジェイク(左)とにらみ合う潮崎
GHC王者のジェイク(左)とにらみ合う潮崎

 試合後のリング上にはGHCヘビー級王者のジェイク・リーが登場。潮崎は「『N―1 VICTORY』、やっとこの手につかむことができました。苦しかった。きつかった。ジェイク…お前のGHC、俺が取りに行くぞ」と、リーグ戦覇者として王座挑戦を表明した。

 これに対し、ジェイクは「強い潮崎豪が帰ってきた。ならば私の次の仕事は、そんなあなたを再び深い海の底に沈めること。なぜ私がここまで大それたことを言えるのか。それは、私が今、ノアの舵を取っているからだ。沈めてやるよ、潮崎豪!」と迎撃宣言。潮崎も「一つだけ言い忘れていたよ。俺が『アイ・アム・ノア』だ」と、改めて王者に宣戦布告した。

 昨年9月から負傷による長期欠場を強いられ、今年5月に戦列復帰。師匠である三沢さんのエメラルドフロウジョンと小橋建太のムーンサルトプレスで完全復活Vを果たした潮崎は「引き出された、そういうものだと思うよ。拳王に絞り出されたというか。あそこはあれしかなかったね。生き残るにはあれしかなかった」と振り返った。

 あとは団体の至宝を再びその腰に巻くだけだ。「堂々と『舵を取っているのは俺だ』と彼の口から聞こえた時には、それほど違和感を感じなかった。それは彼が成してきたことのすごさだと思うけど『アイ・アム・ノア』は俺だ。ノアは譲らないよ」と豪語した潮崎が、自身の持つ最多記録を更新する6度目のGHC戴冠を目指す。