これでひと安心といくのか。中日は1日の広島戦(マツダ)で、ここまで18試合連続3得点以下と湿っていた打線がついに奮起。2番・カリステが来日1号ソロ&決勝2号ソロ、3番・細川がチーム最多となる19号ソロとホームラン攻勢をかけ、5―3で打ち勝った。

 チームで1試合3本塁打は今季最多タイとなる3度目。これでチーム本塁打数は12球団ワーストながら「55」となり、チーム内では安堵する声さえ出ている。

 理由は、本塁打を量産中のエンゼルス・大谷翔平投手(29)に抜かれることがないメドがついたと思い始めているからだ。1日現在(日本時間)、44本塁打を誇る大谷だが6月は15本塁打のハイペースで打ちまくり、6月末の時点で30本塁打をマーク。中日のチーム本塁打数に並んでいた。

 そのためチーム関係者は「大谷一人の本塁打が、ウチのチーム本塁打を上回ってしまう。海の向こうの話とはいえ、そんなことになったら恥ずかしい」と戦々恐々としていた。

 しかし、ここにきて大谷は7月は9本、8月は5本と本塁打数が失速。一方の中日は7月、8月とも11本をマークし、この日、9月に入って一気に3本も上乗せしたことでチーム関係者は「さすがに55本までくれば、もう大谷に抜かれる心配はないのでは」と〝セーフティーリード〟を奪ったとみて安堵の表情を浮かべている。

 とはいえ、世界を驚愕させる大谷のポテンシャルは侮れず、ここから再びホームランを量産する可能性は十分ある。最下位中日はCS進出の可能性さえ消滅危機に陥っているだけに野手陣はうかうかすることなく、さらに打ちまくる必要がありそうだ。