プレッシャーは勝ってきたこそ、体験できるモノよ――。8月31日、本拠地・甲子園でチーム練習を行った阪神・岡田彰布監督(65)がラスト1か月となるペナントレースへの心構えを説いた。
チームは8月を終え69勝44敗4分け、貯金25とリーグで最もアレ(優勝)に近い位置にいる。これが残り26試合で実現となれば18年ぶりの一方、それが重圧となることも予想されるが、指揮官はそのことを肯定的に受け止めた。
第1次政権中の2005年のリーグV監督である岡田監督は、9月を迎えるにあたり、当時との「心境の違い」を問われると「ここまで勝つとは思ってなかったからな。それはみんなの力で勝ってきたんやんから…」と切り出し「9月の心得」を語った。
「前(05年)のほうが勝たんなアカンと思っとったな。経験ある選手が多かったから。今年の場合は無我夢中でみんなでやってこの成績やからな。だから、そら、もっと試合増えてきたら、もっとプレッシャーも増えてくるだろうけど、それはいい経験やんか。そんな経験、勝っとかんと出来へんのやから。消化試合みたいなゲームやるよりも。これからの野球人生のためにも絶対にプラスとなると思うから。そういうのを味わいながら、やればいいと思うよ」
さらに指揮官は、穏やかな口調でこう続けた。
「だって、新しい監督になって1年目からこんな勝負できる年とかないやんか。だいたい最初はわからんから手探りで、2年目、3年目から優勝争いするっていう…それは選手に力があったからだと思うし、こういうことをやるっていうのをみんなが分かってきて、それが勝ちにつながって、みんなが自信つけたっていう感じだと思うよ、今は。それがこのプレッシャーのかかる9月でどんだけ継続してできるかやろうな。結局な。それができたらまた、自信つくし。まだまだ若いの多いんやから。まだまだプロ野球(人生)長いわけやから。それは絶対にプラスになると思うよ」
開幕からライバルのどこよりも、勝ってきたからこそ、経験できる大チャンス。親子以上に年の離れた虎戦士たちへ65歳の知将がナインへ送った〝アレ直前〟の岡田流のメッセージは、徐々に秋風が吹きだすこの時期に「プレッシャーがあることを喜べ」と言わんばかりだった。












