諦めない。女子プロレス「スターダム」のワールド王者・中野たむが、〝ミスター女子プロレス〟神取忍(58)へ猛烈ラブコールだ。19日の大田区大会で行われた6人タッグで初対戦を果たし、試合後には一騎打ちを要求。神取は消極的な返答だったが、団体最高峰王座を保持する中野は団体の威信をかけ再戦への〝課題〟を自らに課した。

 大田区大会ではなつぽい、安納サオリと組み、神取&井上貴子&葉月と激突。なつぽいが葉月を仕留め勝利を収めたが、不完全燃焼に終わったという中野は「試合には勝ったけど、神取忍の本気を引き出せなかった悔しさが残ってる。張り手も大したことなかった」とうつむいた。

 試合中にはダイビングボディープレスを避けられ、軽くあしらわれる場面もあり「全盛期だった神取忍と対等に渡り合える人が今いないから、本気を出す必要がなくなったんだろうな」と分析。その上で「だからこそ、本気の張り合いがしたい。あの時の神取忍と、対等に戦える選手になってやろうっていう気持ちにはなりました」と闘志を燃やす。

 神取からは大会後の取材で「ファンから再戦の声が上がるまでベルトを輝かせて、業界を動かせたら、やってやらなくもないな」と再戦の条件を提示された。これには中野も自身に〝課題〟を課すと宣言する。神取は「1995年度プロレス大賞」で初代女子プロレス大賞を受賞。今年度の受賞を狙う中野は、自身の防衛ロードで歴代受賞者との王座戦を勝ち抜き、最終的に神取との一騎打ちを実現させるつもりだ。

「今、スターダム(所属)には女子プロレス大賞を受賞した選手が4人いる(岩谷麻優、ジュリア、林下詩美、朱里)。まずその人たちをなぎ倒して、その後、高橋奈七永とか井上京子とかレジェンドとも防衛戦をしたい。その上で今年の女子プロ大賞は私が取って、神取を引きずり出す」

 神取との決戦地には、横浜アリーナを指定。自身が今年4月にワールド王座を初戴冠した会場であり、1993年4月2日に神取が北斗晶と伝説の流血マッチを戦った場所で再戦を熱望した。スターダムが初進出した会場に再び舞い戻ることになるが「もちろん来年も横浜アリーナで大会ができるようにお客さんを増やす。そして、あの伝説の試合をやった舞台を用意する。それぐらいしたら神取忍も出てくるでしょ?」と眉間にしわを寄せた。

 まずは、現在開催中のリーグ戦「5★STAR GP」で優勝することが再戦への第一歩だ。「優勝したら歴代の女子プロ大賞受賞者を次々逆指名して、ギッタンギッタンに倒してやります。さらにベルトを輝かせます」と誓った。