【柏原純一「烈眼」】日本ハムが20日のオリックス戦(京セラ)に延長11回、0―1でサヨナラ負けを喫した。感じたのは試合運びの甘さ。選手個々、ベンチワークの両方にチーム再建への道のりは「まだまだ…」と感じさせられた。
9回4安打無失点の先発・上原の好投に報いるためにも、最低でも引き分けに持ち込んでほしい一戦だった。打線が結果的に3安打で三塁すら踏めなかった。ならばなおさら「負けない野球」で応戦してほしかったというのが、正直な感想だ。
延長11回裏の守り。4番手・ロドリゲスが一死二塁のピンチを招き、一打出れば終わりとなる場面で〝疑問〟として残ったのが、肩の弱さが懸念される左翼・野村を交代させなかったこと。ベンチには強肩・俊足の江越を残しており、これ以降、野口の安打で一死一、三塁、一走の盗塁で「二、三塁」、さらに申告敬遠で「一死満塁」と少なくとも、投入できるタイミングが何度もあった。
もちろん、延長12回に1人でも走者が出れば、6番を打つ野村に回ることから、首脳陣は打撃がウリの野村を「残しておきたい」と思っていたのかもしれないが…。延長11回裏をしのげなければ、日本ハムの延長12回表はやってこない。
試合を通じ、野村が打線のなかで鍵を握る存在だったり、ここ数試合絶好調だったというのであれば話は別。だが前日も無安打で、この日も4打数無安打2三振。不透明な期待感にとらわれるあまり、目の前にある危機に対しての意識が希薄過ぎるように思えて仕方がなかった。
結末は中川圭の三遊間の当たりを、遊撃・山田が捕球し切れずサヨナラ負けとなったが、それはあくまで結果の話。中川圭が左翼へフライを打ち上げていれば…。
日本ハムは先月、13連敗を喫した。その間にあったのが「あと一歩」が続いた7試合連続の1点差での敗戦。そして、今回のオリックスとの3連戦は2敗1分けで黒星はすべて1点差。苦い経験から何を教訓にしたのか。「勝てそうで勝てない野球」よりも「負けない野球」を優先し実践する。常にそこを意識した〝最善〟を尽くしてほしいと改めて感じた一戦だった。(野球評論家)













