第105回全国高校野球選手権大会の第12日(19日)の第1試合は慶応(神奈川)が沖縄尚学を7―2で逆転勝ちし、4強入りを果たした。これは1920年以来、103年ぶりの快挙となる。

 勝利のムードを一気に呼び込んだのは、2点をリードされながら迎えた6回。一死満塁の好機で4番・加藤右悟外野手(2年)が左中間に走者一掃の適時二塁打を放ち3―2と逆転に成功させた。さらに安打を重ねて相手エース・東恩納をKO。打者一巡の猛攻でこの回6点を挙げた。

 逆転タイムリーを放った加藤はその場面を振り返り「最高に気持ち良かった」と笑顔。「ベスト4に行けて、とてもうれしいです。1、2打席が三振だったので気持ちを切り替えられた」と語った。

 また、この強力打線を率いた森林貴彦監督(50)は「前半戦が三振、三振で東恩納くんを前にきりきり舞いだったので」と5回までを振り返ると、クーリングタイムでは「もう一回打席に立つときに迷いをなくして。自分が振りにいく球種とコースを決めるように」とナインに伝えたという。アドバイスが功を奏しあの攻撃につながったはず。指揮官は「選手の頑張りが素晴らしい。ここで大きく成長させてもらっている」と選手らをたたえた。