新日本プロレスの〝自称IWGP世界ヘビー級王者〟EVILが、理不尽すぎる所信表明を行った。13日両国国技館大会で現王者・SANADA(35)からベルトを強奪した極悪人は、盗っ人猛々(たけだけ)しく勝手に8代目王者を自任。〝剥奪理由〟をでっち上げると同時に、「東京ドーム超満員」など壮大な公約を掲げて勝手に団体再興への使命感を燃やしている。

「ハウス・オブ・トーチャー」を率いるEVILは真夏の祭典「G1クライマックス」でも悪の限りを尽くした。10日の準々決勝(船橋)ではSANADAに土をつけ4強に進出。優勝こそ逃したものの、13日両国大会ではSANADAをKOしてベルトを強奪した。

 この際にEVILは阿部誠リングアナウンサーを脅迫し、自身が用意した書面を読むように強要。「SANADA選手はチャンピオンに値しない選手です。よって、IWGP世界ヘビー級王座は剥奪とし、EVIL選手に譲渡することとします。2023年8月13日、IWGP実行委員会」という〝不条理発表〟を既成事実化した。

 かくして他人のベルトを私物化したEVILは、本紙の取材に応じて経緯を説明。「剥奪はIWGP実行委員会の決定だからあくまで俺の推測だが、結局はSANADAの品格と実力のなさが全てなんじゃねえか? お前も見ただろ、準々決勝でSANADAが急所攻撃なんてひきょうなマネをしたにもかかわらず、俺に完敗した姿を。雑魚だらけのAブロックで全勝したからってイキがってるから、会社としても見てられなかったんだろうな」と、何とも身勝手な解説で王者をおとしめた。

 自称8代目王者の暴走は止まらない。「こうして団体から新王者として指名されたからには、仕方ねえ。その期待には応えてやろうと思ってるよ。東京ドームを超満員にして、この俺が〝新しい景色〟を見せてやるよ」と豪語。SANADAの決めゼリフまで盗用し、無駄に立派な公約を掲げた。

 もちろん言うまでもなく正式な現王者はSANADAであり、現段階でEVILは有力な次期挑戦者候補にすぎない。それでも理屈が通用しない理不尽男は「まあSANADAが前王者のリマッチ権を行使するっていうんなら、初防衛戦でアイツの挑戦を受けてやってもいいぞ。あんな弱いヤツとまた戦うなんて時間の無駄でしかないがな」と、立場が完全に逆転した状態で対戦を受諾する意向を見せた。

 業界の最高峰王座を不法所持し続ける暗闇の王。この状態のまま新シリーズ(9月8日、後楽園で開幕)を迎えることになってしまうのか…。